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農林水産省

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加工食品に含まれる鉛の実態調査

2021年3月31日公表

農林水産省はこれまで、国内で流通している加工食品を対象に、鉛の含有実態を調査しました。結果の概要は下表のとおりです。
なお、2016年度までの農産物や畜産物を含めた調査結果については、「有害化学物質含有実態調査結果データ集」にも掲載しています。
事業者による自主的な鉛の低減対策についても本ページで紹介いたします。

  • 農産物加工品
 
調査年度 品目 分析点数 定量下限
[mg/kg]
定量下限未満 最小値
[mg/kg]
最大値
[mg/kg]
平均値2
[mg/kg]
中央値3
[mg/kg]
点数 割合1
2011 缶詰スイートコーン 39 0.02 37 95% <0.02 0.02 0.00-0.02 -
2011 缶詰ゆであずき 39 0.02 39 100% <0.02 - 0.00-0.02 -
2011 缶詰トマト 33 0.02 32 97% <0.02 0.02 0.00-0.02 -
2013 缶詰果実
事業者による取組はこちら
103 0.01 14 14% <0.01 0.19 0.06-0.06 0.03
2016 120 0.01 31 26% <0.01 0.06 0.02-0.02 0.01
2013 果実飲料4 30 0.01 29 97% <0.01 0.01 0.00-0.01 -
2015 ぶどうジュース 30 0.01 22 73% <0.01 0.02 0.00-0.01 -
2015 豆類加工品 10 0.01 10 100% - - 0.00-0.01 -
2015 農産物漬物 38 0.01 7 18% <0.01 0.18 0.05-0.05 0.04
2015 ジャム類
30 0.01 30 100% - - 0.00-0.01 -
2019 緑茶5
詳しくはこちら
120 0.1 77 64% < 0.1 2.4 0.08-0.14 -
2018-2019 小麦粉 220 0.01 219 100% <0.01 0.01 0.00-0.01 -

 

  • その他
 
調査年度 品目 分析点数 定量下限
[mg/kg]
定量下限未満 最小値
[mg/kg]
最大値
[mg/kg]
平均値2
[mg/kg]
中央値3
[mg/kg]
点数 割合1
2013 乳製品6 40 0.01 39 98% <0.01 0.01 0.00-0.01 -
2013 調製粉乳等7 20 0.01 19 95% <0.01 0.01(0.0014)
0.01-0.01
(0.0000-0.0013)
-
2018 食用植物油脂 36 0.01 36 100% - - 0.00-0.01 -
2018 マーガリン、ファットスプレッド及びショートニング 25 0.01 25 100% - - 0.00-0.01 -
2018 牛脂及び調製ラード 10 0.02 10 100% - - 0.00-0.02 -

1 定量下限未満の割合は、定量下限未満の点数を全分析点数で除し、百分率(小数点第1位は四捨五入)で記載しています。
2 平均値1及び平均値2を算出し、平均値1から平均値2の範囲を記載しています。
  平均値1:定量下限未満の濃度をゼロとして算出(LB)
  平均値2:定量下限未満の濃度を定量下限値として算出(UB)
3 複数のデータを数値が小さい方から順に並べた時、中央に位置する値です。定量下限未満の割合が50%以下の場合にのみ記載しています。
4 果実飲料の農林規格(平成10年7月22日農林水産省告示第1075号)における果実ジュース、果実ミックスジュース、果粒入り果実ジュース及び果実・野菜ミックスジュースのうち、加糖していないものが対象です。
5 茶葉当たりの分析結果です。
6 バター、クリーム、チーズ等。
7 カッコ外の数値は、粉末状態の製品当たりの分析値です。カッコ内の数値は調乳後の推定値(粉末状態の各製品の鉛濃度を、各製品に示されている希釈倍率で除した値。単位はmg/L)です。

事業者による自主的な鉛の低減対策成功例について(缶詰果実)

農林水産省が2013年度に缶詰果実中の鉛濃度の含有実態を調査した結果、国産原料を使用して国内で製造された缶詰の一部の製品において、鉛濃度が 0.1 mg/kg以上と比較的高い濃度の製品があることが分かりました。
缶詰・製缶事業者と連携してこの原因を調査した結果、缶の材料であるスズめっき鋼材に不純物として含まれる鉛が溶出したものである可能性が高いことが判明しました。

その後、我が国の鋼材製造事業者は、スズめっき鋼材の鉛濃度を低減する対策を自主的に導入しました。
農林水産省では、鉛低減対策が導入されたスズめっき鋼材を使用すれば鉛の溶出を抑制できることを確認するため、2016年度に、一般に流通する缶詰果実中の鉛濃度を調査しました。
その結果、缶詰果実中の鉛濃度は2013年度の調査結果と比較して統計学的に有意に低下しており、鋼材製造事業者が導入した低減対策が有効であることが確認できました。
また、2016年の調査の結果、国内で流通する缶詰果実中の鉛濃度は、2015年に採択されたコーデックス基準値(0.1 mg/kg)に適合していることが分かりました。

缶詰は長期間の保存が可能な食品です。
そこで、鉛の低減対策済みの鋼材を使用して果実缶詰を製造すれば、賞味期限内の保管中に鉛の溶出が抑制されることを確認するため、製造日以降に経時的に同一ロットの缶詰果実を採取し、鉛濃度を分析しました。
その結果、保管期間中に鉛濃度が著しく上昇することはなく、低減対策によって缶からの鉛の溶出が抑制されたことが分かりました。
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お問合せ先

消費・安全局食品安全政策課

担当者:化学物質管理班
代表:03-3502-8111(内線4453)
ダイヤルイン:03-3502-8731
FAX番号:03-3597-0329