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農林水産省

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飲用水を消毒しているブロイラー農場の菌保有状況調査

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平成27年11月26日更新

 

作成日:平成27年6月25日

2.1.1.1. 肉用鶏農場

2.1.1.1.2. 飲用水を消毒しているブロイラー農場の菌保有状況調査(平成22年度)

消毒した飲用水を鶏群に与えている農場では鶏群のカンピロバクター保有率が低いという推測を検証するため、飲用水を消毒している20農場において、各農場で1鶏群を対象にカンピロバクターの調査を行いました。その結果、20農場(鶏群)のカンピロバクター保有率は5%と低いことが確認されました。

(1) 目的

消毒した飲用水を鶏群に与えている農場では鶏群のカンピロバクター保有率が低いという推測(ブロイラー農場の菌保有状況調査(2.1.1.1.1)の結果による。)を検証する。 

 

(2) 試料採取

平成23年1~3月に、過去のブロイラー農場の菌保有状況調査(2.1.1.1.1)に参加していないブロイラー生産者1社の、消毒した飲用水を鶏群に与えている20農場において、1農場につき1鶏群(計20鶏群)の新鮮盲腸便を鶏舎内の床の5か所から(1鶏群につき試料5点)採取しました。また、11農場では消毒前後の飲用水(1農場につき試料2点)も採取しました。鶏群は、出荷まで2週間以内のものを対象としました。

 

(3) 微生物試験

新鮮盲腸便を試料としてカンピロバクターの定性試験(3.1.1.1(1) )を行いました。この試料のうち1点でもカンピロバクターが分離された鶏群は、陽性(カンピロバクター保有)と判定しました。分離されたカンピロバクターについては、生化学的試験及びPCR法により菌種(Campylobacter jejuni, C.coli)を同定(3.1.3.1)しました。
また、飲用水を試料としてカンピロバクターの定性試験(3.1.1.2(1) )を行いました。 
 

(4) 結果

20農場(鶏群)のカンピロバクター保有率は5%(01月20日)であり、消毒した飲用水を鶏群に与えている農場では、鶏群のカンピロバクター保有率が低いことが確認されました。消毒前後の飲用水からカンピロバクターは分離されませんでした。なお、調査で新鮮盲腸便から分離されたカンピロバクター1株はC.jejuniでした。



指導者・事業者の皆様へ

調査農場数は限られていますが、推測(2.1.1.1.1)のとおり、消毒した飲用水を鶏群に与えている農場では、鶏群のカンピロバクター保有率が低いことがわかりました。飲用水の消毒など、農場において有効と考えられる衛生対策を「鶏肉の生産衛生管理ハンドブック」(生産者編・指導者編)で紹介していますので、参考にしてください。

お問合せ先

消費・安全局食品安全政策課
担当者:危害要因情報班
代表:03-3502-8111(内線4457)
ダイヤルイン:03-6744-0490
FAX:03-3597-0329