サツマイモはどこからきたの?


サツマイモの生まれは熱帯アメリカと言われているよ。
熱帯アメリカでの広がりかた
サツマイモは、メキシコを中心とする熱帯アメリカで生まれました。紀元前800~1000年ごろには、中央アンデス地方でサツマイモがつくられていたのです。紀元前200~600年につくられた、サツマイモをかたどった土器も見つかっています。ペルー北海岸のあたりで栄えたモチーカ文化のものです。
ヨーロッパでの広がりかた
ヨーロッパへは、コロンブスが15世紀の終わりにアメリカから持ちかえったのが始まりです。でも、すずしすぎて気候があわなかったので、あまりつくられなかったのです。あたたかいアフリカ、インド、東南アジアの植民地に持ちこまれたことで、世界中に広がりました。
東南アジア・ポリネシアでの広がりかた
東南アジアへはスペイン人やポルトガル人が持ちこんで、その後中国へと広がったとされています。
ですがそれよりずっと前、熱帯アメリカからポリネシアの島々に持ちこまれたという話もあるのです。これが本当のことかを試してみたのは、ノルウェーの探検家ヘイエルダール。1947年、かれは古代のいかだと同じものをつくって南米ペルーから太平洋をわたり、102日かかってタヒチまでたどりつきました。このことは「コンチキ号探検記」という本にまとめられています。
日本での広がりかた
1600年ごろ、中国から日本にやってきました。琉球(今の沖縄県)から薩摩(今の鹿児島県)に伝わったので、サツマイモとよばれています。中国から来たいも=からいもとか、中国での名前と同じく、かんしょ、ともよばれていたそうです。
八代将軍吉宗のころに、蘭学者の青木昆陽によって全国に広められました。今の埼玉県川越市あたりはサツマイモの産地で、江戸から十三里あったので、ここから来る焼きいも屋のことを「十三里」とよんでいました。それにひっかけて、焼きいも屋が「栗(九里)より(四里)うまい十三里(9+4=13)」とふれて売っていたそうです。
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