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サツマイモができるまで

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農家でのサツマイモのつくりかたを見てみよう!

1. (なえ)をつくる

サツマイモは(たね)をまくのではなく、(なえ)を畑に植えます。(たね)いもを消毒(しょうどく)してから、適当(てきとう)湿度(しつど)をあたえて()を出させます。これを苗床(なえどこ)でちょうどいい長さに育てたものを、切りとって使います。最近(さいきん)では、ウイルス病にかかっていないバイオ(なえ)を使うことも多くなってきました。

試験管の中のバイオ苗

2. 植えつけ

空気を通りやすくしたり、水はけをよくするために、畑をたがやします。この時いっしょに、肥料(ひりょう)をやり、うねをつくります。地面の温度が18℃以上(いじょう)になったら、(なえ)を植えつけます。早すぎてもおそすぎてもじょうずに育たないので、九州など西日本では4月の終わりごろ、東北では5月終わりごろまでに終わらせます。

手で植えている様子

3. 施肥(せひ)

チッソが多いと、「つるぼけ」といって葉やつるだけが元気よく育ち、サツマイモが大きくなりません。化成(かせい)肥料(ひりょう)だけでなく、家畜(かちく)堆肥(たいひ)を使うのもよいのです。

4. 防除(ぼうじょ)

サツマイモは病気や虫の被害(ひがい)が出にくいですが、農家もいろいろな努力(どりょく)をしています。

  • よい(たね)いもを使う:病気や虫がついていないものを(えら)び、消毒(しょうどく)します。
  • 土を消毒(しょうどく)する:センチュウという虫がでないように、畑に薬をまいて消毒(しょうどく)します。
  • 輪作(りんさく):同じ畑につづけて長くつくっていると、連作(れんさく)障害(しょうがい)といって、とれる(りょう)が少なくなってしまいます。そこで、2、3年交たいで、いろいろな作物をつくったり、夏はサツマイモを、その前後に野菜(やさい)をつくったりします。

5. 収穫(しゅうかく)

つるを切ってからいもをほり取り、よいものだけを(えら)びとります。収穫(しゅうかく)は植えつけとならんで、(もっと)も時間のかかる作業です。

畑で収穫する様子

6. 貯蔵(ちょぞう)

貯蔵(ちょぞう)するのに一番よい状態(じょうたい)(温度13~15℃、湿度(しつど)80~90%)に(たも)って、次の年に収穫(しゅうかく)したものが出回るまで、少しずつ出荷(しゅっか)しています。

サツマイモは根の太ったもの

サツマイモの苗

サツマイモは根が太ったもので、その根には2種類(しゅるい)あります。根は肥料(ひりょう)()う力が強いので、ほかの植物が使えないところの肥料(ひりょう)まで()()げることができます。

吸収根(きゅうしゅうこん)(なえ)の切り口近くから出る細い根で、水や肥料(ひりょう)()()げます。

不定根(ふていこん)葉柄(ようへい)()()から出る太い根で、これが太ってサツマイモになります。

サツマイモの葉と茎

(くき)は地をはってのびていき、6~7mの長さになるものもあります。葉は6(まい)ごとに同じ向きについて、かさなり合わないようになっています。

サツマイモの花と実

アサガオのような花がさき、あとには実がなって、(たね)もとれます。もともと熱帯(ねったい)の植物なので、日照(にっしょう)養分(ようぶん)などの条件(じょうけん)がそろわないと花はさきません。

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