ジャガイモはどこからきたの?


ジャガイモの生まれはアンデスの山の中と言われているよ。
南アメリカでの広がりかた
中南米から、南米のアンデス山脈で、ジャガイモは生まれました。今でも3000m以上の高地では、ジャガイモのもとになっている野生種がたくさんのこっています。
中央アンデス高地では、寒い冬のあいだに、チュノーというジャガイモのミイラをつくっていました。夜は外に出してこおらせて、昼はとかして、ということをくりかえすと、水がぬけてからからになります。こうやってずっと保存ができるようにしていたのですね。
ヨーロッパでの広がりかた
15世紀の終わりにスペイン人が南アメリカから持ちかえったのが始まり。ヨーロッパでは長い間、花を楽しむだけのものだったのだそうです。アンデスより日が長くてあたたかいので、葉や茎だけがしげって、いもができにくかったのです。
18世紀の半ばになって、やっと食べるためのジャガイモができるようになりました。フランスでは、バルマンチェという人のおかげで広まりました。畑に昼だけ見はりの兵士をつけて、大事そうに守っておいたら、見はりがいなくなった夜に、みんながぬすみだして、つくるようになったのだそうです。
日本での広がりかた
17世紀の初めにインドネシアのジャカルタからやってきました。「ジャカルタから来たいも=じゃがたらいも」がなまって「ジャガイモ」になったといわれています。
その後、江戸時代に何度もあった飢饉のたびに、飢えをしのぐための作物として広がったようです。現在つくられている男爵、メークインといったジャガイモは、明治時代になってアメリカから入ってきました。
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