七ヶ用水(石川県)

七ヶ用水の歴史
七ヶ用水の誕生は、江戸時代末期に枝権兵衛、小山良左衛門によって行われた、富樫用水の改修がきっかけと言われています。その頃の取水口は、七つの用水がそれぞれ手取川に堰を築き取水していましたが、夏の日照りが続くと水不足となり、また洪水のたびに堰や取入口が壊されるといった被害に、農民たちは大変困っていました。富樫用水の改修は1年中水がたまっている安久涛ヶ淵(あくどがふち)、現在の白山市白山町から300mのトンネルで取水するというもので、明治2年に完成しました。
明治31年、明治の大改修といわれた合口事業に着手しました。合口事業は手取川の氾濫を防ぎ、安定した水量を確保するため、七つの用水の取水口を合併するというものでした。この明治の大改修は枝権兵衛らが行った事業が参考となり、手取川の安久涛ヶ淵に大水門、3つの隧道、7.8kmの幹線水路が整備されました。 明治36年、事業の完成と同時に手取川七ヶ用水普通水利組合が組織され、現在の七ヶ用水が誕生しました。
平成18年2月には、疏水百選に選定されています。また、平成26年9月には、「世界かんがい施設遺産」に登録されました。

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当時の資料
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