ICIDの活動
1. ICIDの多種多様な活動
(1)各種会議に関する活動
a) 総会
ICIDは、1951年から3年に1度総会を開催しています。総会では、かんがい、排水、洪水管理の分野で対処すべき今後の課題に焦点を当てており、かんがい用水の将来について、競争的な用途への水需要の高まりと照らし合わせながら、多くの争点について検討する場を提供しています。参加者は、すべての国内委員会とそのメンバー、加盟国の国民、その他の適格な国際機関及び非加盟国からの招待客となっています。
b) 国際執行理事会(IEC)
ICIDの最高意思決定機関であるIECは、ICIDの業務を管理する権限を有しています。 IECは毎年会合を開き、運営上および技術上の業務を処理しています。IECの前には、各作業部会及びタスクフォースの年次会議、並びにPCSO、PCTA、PFCなどの会議が開催されます。
c) 地域会議
ICIDは、特定の地域の会員が関心を持つテーマについて、地域会議を開催しています。これらの地域会議(アジア地域会議、ヨーロッパ地域会議、アフリカ地域会議、パンアメリカ地域会議)は、地域特有の問題や課題に取り組むために、これらの地域の国々に共通のプラットフォームを提供しています。 地域会議は通常、IECと並行して開催されますが、単独で開催することもあります。
d) 世界かんがいフォーラム(WIF)
3年に1度開催されるWIFは、関係国政府、政策立案者、国際機関、市民団体、農家、民間企業など、かんがい・排水・その他水管理に関わるすべての関係者が一堂に会し、議論することを目的としています。WIFは、淡水資源の枯渇、人口増加、地球温暖化と気候変動により顕在化する地球規模の課題に直面する中、世界のかんがいコミュニティや関心のある開発専門家に、かんがい農業に関する問題の解決策を見出すためのプラットフォームを提供しています。
(2)作業部会などに関する活動
ICIDの諮問グループは2015年に策定された「ICID Vision 2030」を踏まえて戦略を策定し、2016年11月タイ・チェンマイで開催された第67回国際執行理事会において、2017年から21年にわたる5年間の行動計画を策定しました。2017年10月にメキシコシティで開催された第68回国際執行理事会で、ICID事務局と諮問グループは、これらの成果を「A Roadmap to ICID Vision 2030」としてまとめました。
ICIDのビジョンとゴールを実現するための戦略と行動計画はローリングプランとなっており、様々な戦略の下で特定された行動計画は、毎年の国際執行理事会で定期的にモニターされ、戦略自体は3年毎に見直しと微調整が行われます。
このため、各作業部会においては、前回会議の議事録をフォローし、行動計画の進捗レビューを行なっています。
2. 各作業部会などの任務
ICIDの各作業部会などは、ICIDのビジョン、ミッション、ゴールを目的として、各々の任務が定められています。
3. 各作業部会などの議論状況
各作業部会などは、総会や国際執行理事会に合わせた会合、オンライン会議等を通じて、定められたミッション、ゴール達成に向けて、所属する委員による活発な議論が行われています。
お問合せ先
ICID(国際かんがい排水委員会)日本国内委員会事務局
〒100-0013 東京都 千代田区 霞ヶ関 1-2-1
農林水産省 農村振興局 整備部 設計課 海外土地改良技術室内
Tel. 03-3595-6339