

47都道府県の特産食材と、それらを組み合わせた絶品カレーレシピを、旬に合わせて紹介します。
第3回



北海道
ビーツ
日本ではまだ馴染みがうすいものの、栄養価の高さや色の美しさで近年注目されているビーツ。寒さに強い野菜ゆえ、北海道では「レッドビート」という名称で親しまれており、作付けが広まりつつあります。その栄養価や美容面での効能などに注目した道内・愛別町では、ビーツのブランドを立ち上げ、6次産業化に挑戦しています。新鮮なビーツは薄く切ると歯ざわりもよく、食卓が華やぐような鮮やかな赤色も魅力。また、煮込み料理やオーブン焼きにすると、生とは違い、甘みが出てほっくりとした食感になります。生と加熱の食感や味の違いを、楽しんでみるのもおすすめです。
宮城県
ホ ヤ
日本有数のホヤの生産量を誇る宮城県。養殖のホヤは、採苗から収穫まで、じっくりと約3年から4年の歳月をかけて育ちます。初夏の頃には中の身が厚くなり、甘味が増して芳醇な旨味が楽しめます。一度食べるとその旨味の虜に!その姿、形から「海のパイナップル」とも呼ばれるホヤは、鮮度が重要。グリコーゲンやビタミン、ミネラルが含まれているので夏バテ防止にもぴったりの食材です。パックされた剥き身の冷凍ホヤも出回るようになったので、旬の時期以外でも手軽に味わえるようになりました。
白いカレーは、見た目と味のギャップを楽しめます
色鮮やかな赤紫色のビーツと、きれいな黄色のホヤという意外な組み合わせを繋ぐのは、貝特有の旨みが凝縮されたクリーミーなホワイトカレー。それぞれの食材の味を活かしつつ、食べやすく仕上げています。ホヤもビーツも食感や色が大事な食材なので、ルーとは別に調理するのがポイント。風味はカレーですが辛さはほぼないので、お子さまとの食卓にもおすすめ!白いカレーで見た目と味のギャップを楽しんでください。
材料をそろえよう
食材の下準備さえできれば、あとは簡単に作れます!
ホヤの下処理に自信がなければむき身を買ってみると、より手軽に作れます。

材料(2人前)
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- ホヤ
- 2個(1個60グラム)
(下準備は動画で詳しく紹介しています)
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- ビーツ
- 1個(1個180グラム)
(下準備は動画で詳しく紹介しています)
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- 玉ねぎ
- 2分の1個分(薄切り)
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- リーフレタス
- 2枚(食べやすくちぎる)
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- バター
- 30グラム
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- 小麦粉
- 大さじ2
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- クミンパウダー
- 小さじ2
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- 水
- 200ミリリットル
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- 豆乳
- 200ミリリットル
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- コンソメ
- 大さじ1
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- 胡椒
- 少々
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- レモン
- 8分の1個分を2カット
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- ご飯
- 適量(カレー粉少々を混ぜたもの)
つくってみよう
ホヤの出汁がルーに溶けて、旨みたっぷり
食感を残して食材の美味しさを際立たせるために、具材とルーは別で調理します。
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1
ビーツを洗い、深めの器に入れて水を1センチメートルほど注ぎ、ふんわりラップをして600ワットで6分ほど加熱。竹串がスッと入るくらい柔らかくなったら皮を剥き、クシ型に切る。
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2
フライパンにバター10グラムを熱して、胡椒少々をふったホヤをさっと焼いて取り出す。(ホヤの匂いが気になる場合には、お酒も少々加えて焼くと匂いが薄まる。)
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3
ホヤを取り出したフライパンにバター20グラムを入れ、クミンパウダー、小麦粉を炒める。
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4
3)がフツフツしてきたら、玉ねぎを加えてしんなりするまで炒める。
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5
水とコンソメを入れて混ぜながらとろみが出るまで加熱をする。
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6
とろみがでたら豆乳を加え、3分ほど加熱してルーが完成!ごはん、ホヤ、ビーツ、リーフレタス、レモンを盛り付けた皿に盛る。
完成!

動画でもチェック!
より詳しい説明や、おいしく作るポイントは動画をチェック!
Profile

Mako(まこ)さん
フードクリエイター、栄養士、フードコーディネーターの資格を持つ、アイデア料理研究家。著書に「家政婦Makoのずぼら冷凍レシピ」(マガジンハウス)などがある。
宮城県を舞台とした朝の連続小説「おかえりモネ」が放送中です。
詳細はaff(あふ)お知らせコーナーからご確認ください。

農林水産省「国際果実野菜年2021」公式HP
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/iyfv.html
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