北は北海道から南は沖縄まで、日本の各地で生産されている牛乳。
乳業メーカーごとに、また牧場ごとに、牛乳の味わいには作り手の個性が表れます。
今回は全国各地で作られた作り手のこだわりが光るご当地牛乳をご紹介します。
牛乳や乳製品の原料となる生乳(搾ったままの牛の乳)は全国各地で生産されています。生産量No.1といえば、やはり酪農が盛んな北海道ですが、ほかのエリアでも酪農が行われていることがわかります。こうした多様な生乳生産地から、さまざまなご当地牛乳が生まれています。
農林水産省牛乳乳製品統計を基に令和4年度生乳生産量をJミルクが算出
600種類以上の牛乳を飲み比べているミルクマイスター® 高砂さんが、
牛の種類や飼育、殺菌方法など、牧場独自のスタイルがストレートに反映された、
作り手のこだわりが光るご当地牛乳を厳選。
さらに料理家で食育インストラクターの和田明日香さんに
それぞれの牛乳を飲み比べていただきました。

ミルクマイスター® 高砂さん
1983年、山形県寒河江市生まれ。物心ついた頃からの牛乳好きで、
飲んだ牛乳は600種類以上。名古屋学芸大学デザイン学科卒業後、
広告制作会社勤務を経て独立し、“牛乳をこよなく愛するグラフィックデザイナー”
として活動。世界中の牛乳を探索しつつ、オススメの牛乳や、牛乳の楽しみ方
など、牛乳の魅力を発信している。アニメ「ミルクのケビン」監督。

料理家・食育インストラクター 和田明日香さん
東京都出身。3児の母。料理愛好家・平野レミの次男と結婚後、修業を重ね、食育インストラクターの資格を取得。まったく料理ができなかった自身の経験を活かし、生活に寄り添った手軽でおいしい料理が人気を集める。
最新著書に『楽ありゃ苦もある地味ごはん』(主婦の友社)など。










乳牛の種類の違い
日本の乳牛の約99パーセントはホルスタイン種で、世界でも最も多く飼育されています。
残りをジャージー種と、ブラウンスイス種などそれ以外の種類の乳牛で構成されています。
独立行政法人家畜改良センター「全国および都道府県別の牛の種別・性別・月齢別の飼養頭数」(令和6年3月末時点)より算出
製造工程の違い
風味や栄養価を安定させ、
消化吸収をよくするために脂肪球を均質化することを「ホモジナイズ」、
均質化していないことを「ノンホモジナイズ」といいます。
殺菌方法の違い
加熱殺菌の方法には、120度から130度の超高温で2秒から3秒間殺菌する「超高温瞬間殺菌」のほか、
72度以上で15秒間以上殺菌する「高温短時間殺菌」、
63度から68度で長時間(30分間)殺菌する「低温殺菌」などの方法があります。
乳脂肪分の違い
生乳を加熱殺菌しただけのものを「(成分無調整)牛乳」と呼ぶのに対して、
生乳から乳脂肪分を除去したものは、
その割合によって「無脂肪牛乳」や「低脂肪牛乳」と呼ばれています。
監修:(一社) Jミルク
今週のまとめ
ひとくちに牛乳と言っても、産地や牛の種類、飼育方法、
また加熱殺菌の方法などによってそれぞれ味に個性があります。
ぜひ飲み比べて、好みや目的に応じた牛乳を
見つけてください。
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