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食とくらしの「今」が見えるWebマガジン

特集 4 スマート農業

スマート農業でも女性が活躍中

収穫物や農薬などの重いものの運搬や
トラクター運転などの負担が減り、
作業時間の短縮によって自分の時間や
家族で過ごす時間が増える
スマート農業は、女性農業者にとっても、
心強い味方です。

女性農業者を取り巻く環境

今後、スマート農業の導入が進むことで、女性農業者のますますの増加も期待できます。

基幹的農業従事者の約4割を女性が占めています 男性60% 女性40%|2023年は、1年間で12,680人の女性が新規就農しました。 2023 12,680人新規就農 2010年に比べて、女性の基幹的農業従事者数は2024年に半減しています。2010年:90万人 半減→ 2024年43万人 ※「基幹的農業従事者」とは、15歳以上の世帯員のうち、ふだん仕事として主に自営農業に従事している者をいう 農業女子プロジェクト 農業で活躍する女性の姿を広く知っていただくための取り組み。女性農業者が日々の生活や仕事、自然との関わりの中で培った知恵を、さまざまな企業の技術やノウハウ、アイデアなどと結びつけ、新たな商品やサービス、情報を発信しています。

スマート農業に取り組む 女性たちのリアルな日常

山形県の米農家「おしの農場」の4代目、押野日菜子さん、寧々さん姉妹。スマート農業技術活用促進法の計画認定を受け、ドローンと自動操舵トラクターを駆使したスマート農業の取り組みを進めています。

おしの農場 押野日菜子さん(右)、寧々さん(左)|長女の日菜子さんは、自分のやりたい職業を探すなかで「やっぱり農業が面白そう」と思い、次女の寧々さんは小学生の時から心に決めて、ともに山形県立農林大学校(現・東北農林専門職大学附属農林大学校)に進学。卒業後、家業の「おしの農場」を継ぐことに。 巨大なトラクターは自動操舵で楽々! 真っ直ぐに運転するには技術が必要ですが、自動操舵機能でほぼフリーハンドに。作業負担が軽減され、安全に短い休憩時間を楽しむことができます。 重たい農薬散布はドローンが解決 30キログラム近いタンクを背負い、人力で行っていた農薬散布はドローンで。「ドローンがなければ私たちではできない作業です」と日菜子さん。 スマホ+GPSで作業する場所を把握 点在する田畑の位置情報と作業の進捗状況をスマホで確認できるシステムで、人員配置が簡便に。働く人にとっても、どこで何をするのかが一目瞭然。 ブランディングやSNSでの情報発信も パッケージやロゴは知り合いのデザイナーさん作。「ロゴがあると気分が上がります」と寧々さん。直売情報や生育状況などをインスタグラムで発信中。

スマート農業技術を導入した 押野姉妹の とある1日

田植え前 田んぼの代(しろ)かき(田んぼをならす作業)時期は、繁忙期。朝食は、トラクター自動操舵中におむすびを頬張ります。 田植え後 田植え後のドローンでの農薬散布は、風があまり吹かない早朝に。午後の自由時間には美容院やネイルサロンに行ったりすることも。

私たちが思う スマート農業のいいところ

01力を使う作業が減った 重いタンクを背負う農薬散布はドローンが担当、収穫物の運搬はアシストスーツがサポートするなど、スマート化によって、農作業にかかる負荷が軽減されています。 02作業の見える化が実現 収集したデータをもとに施肥量をコントロールしたり、これまで経験や勘に頼っていた作業にも取り組めるようになります。 03若手従業員が楽しいと言ってくれる 最先端技術に触れるスマート農業は、若い就農者の仕事への興味や楽しみを増す要因にも。作業時間短縮によるプライベートの充実も、もちろん大歓迎。 04家族一緒に食卓を囲める 作業の効率化や効率的な人員配置、生育予測などにより、より計画的に日々の暮らしを営めるように。家族一緒に食卓を囲む豊かな暮らしが実現します。

今週のまとめ

重いものを楽に持ち上げられる
アシストスーツなど、
女性をサポートする
技術の開発が進んでいます。
作業の見える化により、
農作業経験が
少ない人でも取り組みやすいのも
ポイントです。

お問合せ先

大臣官房広報評価課広報室

代表:03-3502-8111(内線3074)
ダイヤルイン:03-3502-8449

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