3 調査結果の詳細 (7. 食文化について)
(1)食文化を受け継ぐことの意識
郷土料理や伝統料理など、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸づかいなどの食べ方・作法を受け継ぐことは大切だと思うか聞いたところ、『そう思う』と回答した人の割合が86.9%(「とてもそう思う」36.6%+「そう思う」50.4%)、「どちらともいえない」と回答した人の割合が9.7%、『そう思わない』と回答した人の割合が2.2%(「あまりそう思わない」1.8%+「まったくそう思わない」0.4%)となっている。(図7 - 1)
食文化を受け継ぐことの意識について、性別にみると、『そう思う』と回答した人の割合は女性で高い。(図7-1-1)
(2)食文化を受け継いでいるか
郷土料理や伝統料理など、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸づかいなどの食べ方・作法を受け継いでいるか聞いたところ、「受け継いでいる」と回答した人の割合が65.4%、「受け継いでいない」と回答した人の割合が33.6%となっている。(図7 - 2)
食文化を受け継いでいるかについて、性別にみると、「受け継いでいる」と回答した人の割合は女性で高く、「受け継いでいない」と回答した人の割合は男性で高い。
若い世代(20~39歳)の男性では、「受け継いでいない」と回答した人の割合が高い。(図7-2-1)
(3)食文化を受け継ぐために必要なこと
郷土料理や伝統料理など、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸づかいなどの食べ方・作法を受け継ぐために必要なことを聞いたところ、「親等から家庭で教わること」を挙げた人の割合が88.9%と最も高く、次いで、「ふだん食べているもののうち、どれが郷土料理や伝統料理か知る機会を増やすこと」(47.4%)、「子供の頃に学校で教わること」(44.4%)の順となっている。(複数回答、上位3項目)(図7 - 3)
食文化を受け継ぐために必要なことについて、性別にみると、「親等から家庭で教わること」を挙げた人の割合は女性で高く、「地域コミュニティーで教わること」を挙げた人の割合は男性で高い。
若い世代(20~39歳)では、「子供の頃に学校で教わること」を挙げた人の割合が高い。(表7 - 3)
(4)食文化を伝えているか
郷土料理や伝統料理など、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸づかいなどの食べ方・作法を「受け継いでいる」と回答した人に、それらを地域や次世代にも伝えているか聞いたところ、「伝えている」と回答した人の割合が68.4%、「伝えていない」と回答した人の割合が31.0%となっている。(図7 - 4)
食文化を伝えているかについて、若い世代(20~39歳)では、「伝えていない」と回答した人の割合が高い。(図7-4-1)
(5)食文化を伝えるために必要なこと
郷土料理や伝統料理など、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸づかいなどの食べ方・作法を「伝えていない」と回答した人に、今後、伝えるために必要なことを聞いたところ、「家庭で伝える機会を持つこと」を挙げた人の割合が80.8%と最も高く、次いで、「学校で伝える機会があること」(45.8%)、「地域で伝える機会があること」(28.8%)の順となっている。(複数回答、上位3項目)(図7 - 5)
食文化を伝えるために必要なことについて、性別にみると、「学校で伝える機会があること」を挙げた人の割合は女性で高い。(表7 - 5)
(6)郷土料理や伝統料理を食べている頻度
いわゆる郷土料理や伝統料理(自身の生まれ育った地域や現在住んでいる地域に限定せず、旅先や外食先など日本全国の郷土料理や伝統料理を含む)をどのくらいの頻度で食べているか聞いたところ、『月に1回以上』と回答した人の割合が54.5%(「ほぼ毎日」3.4%+「週に3~5日程度」5.9%+「週に1~2日程度」11.3%+「月に2~3日程度」18.0%+「月に1日程度」15.9%)、「2~3ヶ月に1日程度」と回答した人の割合が15.8%、「それ以下」と回答した人の割合が19.8%、「まったく食べない」と回答した人の割合が7.5%となっている。(図7 - 6)
郷土料理や伝統料理を食べている頻度について、性別にみると、『月に1回以上』と回答した人の割合が女性で高い。(表7 - 6)
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消費・安全局消費者行政・食育課
担当者:食育計画班
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