3.養豚
国産豚肉の安定供給を確保するため、更なる種豚改良、飼養・衛生管理の高度化、低・未利用資源の有効活用等による養豚経営の体質強化を推進する。
一腹当たりの育成頭数などの繁殖能力、1日平均増体量やロース芯筋内への脂肪交雑などの産肉能力などの向上を図るとともに、効率的・効果的に育種改良を進めるため、全国的な遺伝的能力評価に基づく種豚の選抜及び交配を推進する。また、肉質改良(ロース芯筋肉内脂肪含量等)を進めるとともに肢蹄の強健性の向上のため、簡易な評価指標の普及・活用を推進する。さらに、種豚の改良を加速するための遺伝子解析等の新技術の利用や種の多様性の確保のための凍結精液等の保管・利用等に努める。
優良種豚の効率的な利用、母豚の繁殖性の向上と併せ、疾病のまん延防止の観点からも、人工授精技術の普及・定着を推進する。また、養豚の衛生管理については、飼養衛生管理基準の遵守とともに、更なるバイオセキュリティの向上が重要である。現在国内で豚熱が発生しており、アフリカ豚熱の侵入も危惧されることから、農場においては、農場周囲の侵入防止柵の設置等の野生動物対策、農場に進入する車両の消毒や、農場及び畜舎に出入りする際の衣服や靴の消毒等を徹底する必要がある。さらに、エコフィードや飼料用米については、その安全性を確保しつつリキッドフィーディング方式の導入等により利用を推進する。
<関連情報>
農林水産省HP「農業新技術2008」(食品残さを活用した発酵リキッドフィーディング技術)[外部リンク]
農林水産省HP「食品循環資源利用飼料の安全確保のためのガイドライン」(PDF:427KB)
農林水産省HP「食品残さの飼料利用に係る規制見直しについてQ&A」(PDF:1,919KB)
農林水産省HP「食品循環資源利用飼料(エコフィード)の安全確保について」
農林水産省HP「豚熱(CSF)について」
農林水産省HP「アフリカ豚熱(ASF)について」
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