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農林水産省

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4.養鶏

   鶏卵については、卵用鶏の改良及び付加価値の高い鶏卵の生産等によるブランド化を推進するほか、需要に応じた生産を推進する。また、鶏肉については、肉用鶏の改良、在来鶏等を活用した高品質鶏肉の生産、地鶏肉のJASへの対応等のブランドによる養鶏経営の体質強化を推進する。加えて、鶏卵・鶏肉ともに鶏糞の土地還元による環境負荷の増大や、素ひなや飼料の高い海外依存によるリスク(疾病の発生、価格の高騰等)、多様な消費者ニーズ(エシカル消費等)に対応するため、持続可能性に配慮した鶏卵・鶏肉のJASの活用等により、我が国の自給飼料(飼料用米等)や多様な育種資源(成長の緩やかな品種・系統等)を活用した、持続可能性に配慮した鶏卵・鶏肉の生産を推進する。

<関連情報>
農林水産省 HP「JAS 一覧(地鶏肉の日本農林規格)」(PDF:131KB)
農林水産省 HP「JAS 一覧(持続可能性に配慮した鶏卵・鶏肉の日本農林規格)」(PDF:322KB)
農林水産省 HP「制定した JAS の PR 動画を配信しています。(持続可能性に配慮した鶏 卵・鶏肉(JAS0013))」

(1)種鶏の改良の推進

   我が国の気候風土に適応した国産鶏種の改良を推進するとともに、生産能力の向上とバランスのとれた飼料要求率の改善、低コスト生産のための産卵・産肉能力の改良、消費者ニーズに対応した特長ある卵質・肉質の改良を推進する。また、効率的な改良を行うため、(独)家畜改良センター、都道府県、民間の連携により、系統の造成・利用を推進するとともに、実用鶏の生産能力向上のための素材鶏・組合せ鶏の能力評価の実施、卵質・肉質改良のための統一的な評価法の確立・利用を推進する。またDNA情報の収集に努め、育種改良等への利用可能性について検討を行う。加えて、始原生殖細胞(PGCs)の凍結保存等技術の普及推進により、遺伝的多様性を維持した育種改良基盤の確保に努める。

<関連情報>
農研機構HP「鳥類の遺伝資源の効率的な保存・復元方法を開発」[外部リンク]
農林水産省HP「鶏の改良増殖目標」(PDF:447KB)

(2)飼養・衛生管理の高度化

   鶏卵・鶏肉の生産性向上を図る観点から、種鶏、ふ卵及び鶏卵・鶏肉の生産段階で、適切な飼養・衛生管理を徹底する。

<関連情報>
農林水産省HP「鶏の技術情報のページ」

ア 飼養管理

   能力が明らかとなった系統の交配により生産された優良な素びなを利用するとともに、ひなの育成期・成鶏期を通じ、適切な給餌・給水、温度管理、光線管理等を実施するよう徹底する。

イ 衛生対策

   高病原性鳥インフルエンザ等の伝染病の発生を未然に防止する観点から、海外におけるこれらの疾病の発生状況等を把握するほか、飼養環境を良好に保つとともに、異状を発見した場合には家畜保健衛生所や獣医師に直ちに通報するなど、養鶏場における飼養衛生管理及び早期通報を徹底する。また、外来者の施設への立入制限等の実施や、鶏舎内外の定期的な清掃・消毒等の農場周辺の環境整備、感染源となる野生動物の侵入を防止するためのフェンス、ネット等の設置、衛生害虫の発生防止など、外部からの病原体の侵入防止対策を徹底する。

<関連情報>
農林水産省HP「鳥インフルエンザに関する情報」
(一社)日本種鶏孵卵協会HP「種鶏孵卵場の衛生対策マニュアル等」[外部リンク]

お問合せ先

大臣官房政策課技術政策室

代表:03-3502-8111(内線3130)
ダイヤルイン:03-3502-3162

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