毎日最高「朝ごはん」

スパイス料理研究家
印度カリー子さん
スパイス初心者のための専門店香林館(株)代表取締役。著書は累計38万部に及び、『ひとりぶんのスパイスカレー』(山と渓谷社)ほか全16作。Forbes JAPAN「世界を変える30歳未満の30人」2021受賞。『印度カリー子の“みち”との遭遇』(NHK)に出演。2021年3月東京大学大学院農学生命科学研究科修了。
朝はたまごかけごはんや納豆にスパイスを
野菜たっぷりの味噌汁もプラス
インドカレーやスパイスの初心者のためのショップを経営し、オリジナルのスパイスセットの開発や販売も手掛けている印度カリー子さんは、一時期、ダイエットのために朝ごはんを食べていませんでした。
「朝起きてから昼ごはんを食べるまでの間、やる気が出なかったりイライラしたりということが毎日続いていました。一日のうちの4時間から5時間を無駄にしていたということが分かったのです」
朝ごはんを食べないとダメだと気づいてからは、今では朝ごはんを、毎日欠かさず食べているそうです。
「朝は基本的に和食です。たまごかけごはんか白米に、納豆。そして野菜たっぷりの味噌汁を食べています。たまごかけごはんには、八角など自分の好きなスパイスをブレンドしたウーシャンフェン(五香粉)をかけます。納豆にも、ターメリック、クミン、コリアンダーなどをブレンドしたスパイスをかけてカレー風味にするとおいしいんです」
味噌汁は、少なめの湯で野菜を蒸し煮のようにして、味噌をとくだけの簡単レシピです。よく使う野菜は、えのきとキャベツ。
「今年の春によく使ったのは“くきたち”でした。カブや大根の葉のような見た目で、キャベツと同じアブラナ科の野菜。私の出身である東北地方の中でも特に、福島県の会津地方では一般的なものです。こうした青菜とえのきをたっぷり入れて、長ねぎを加えます。具の種類は増やし過ぎると汁が減って味噌煮のようになるので、2種類くらいにしています」

たまごかけごはんには、しょう油とウーシャンフェンをかけて食べるそう。
スパイスをとると朝から元気になれる
朝ごはんにスパイスを使うのには理由があるそうです。
「特にカレー系のスパイスには、代謝を促進させる、消化液の分泌を促す、腸の動きを活発にする、体温を上げる、といった働きがあります。朝からスパイスをとると、がんばろうという気持ちになれます」
忙しい一日になりそうなときは、朝からカレーを食べることも。
「気合いを入れていく日や、ハードなロケの日などに食べます。テンションが上がるし、仕事は冷静にできるからです。単に元気になりたい日にもカレーです」
最近は冷えてもおいしいつや姫がお気に入り
「カレーと合わせるならササニシキ。宮城県産のひとめぼれやだて正夢もよく食べます。最近は山形県のつや姫もおいしいなと思うようになり、カレーに合わせるようになりました。冷えてもおいしいですし、たまごかけごはんにも合いますね」

一日の始まりから頭を働かせるために、朝ごはんは絶対欠かさないという印度カリー子さん。
印度カリー子さんの
朝にもぴったり チキンカレー
カレーの素になる「グレイビー」は、いろいろなカレーがつくれるスパイスカレーの素です。まとめて作って冷凍しておくと便利で、朝、解凍してごはんにのせるだけで食べられます。鶏肉を入れて煮れば、スパイスカレーにもなります。
用意するもの
- 基本のグレイビーの材料(2人分)
- 玉ねぎ…約200グラム(1個)
トマト…約200グラム(1個)
にんにく…1かけ
しょうが…1かけ
サラダ油…大さじ1
塩…小さじ1
スパイス
(ターメリック・クミン・コリアンダー)…各小さじ1
- チキンカレーの材料(2人分)
- グレイビー…2人分
鶏もも肉…約400グラム
水…100ミリリットル
牛乳…100ミリリットル
つくり方
基本のグレイビーのつくり方

フライパンにサラダ油を引き、中火から強火でみじん切りにした玉ねぎ・にんにく・しょうがを炒めます。うま味やコクを出すため、こげ茶色になるまで炒めます。

ざく切りにしたトマトを加えて、しっかり水分が抜けるまで炒めます。水分を抜くと仕上がりで自然なとろみがつきます。

トマトの水分が抜けてペースト状になるまで炒めたら、弱火にして、塩とスパイスを加えて混ぜ合わせます。
基本のチキンカレーのつくり方

グレイビーに水、小さく切った鶏もも肉を加え、ふたをして弱火で7分くらい蒸すように煮ます。牛乳を加えて火を止め、塩(分量外)で味を調えて完成です。牛乳は水と一緒に加えても問題ありませんが、トマトの酸が強いと分離することがあるため、気にされる方は最後に加えて煮立てないようにします。
農林水産省職員の朝ごはんライフは?


釣りの翌日は朝ごはんも楽しみ
子どものころから釣りが好きで、今はアジやシロギス、ハゼなどを釣りに行っています。特に小ぶりのアジが釣れたときは、その日のうちになめろうにして、下ろした中骨もあら汁にして食べます。翌朝は前日の残りをなめろう丼にして、あら汁をかければ茶漬けのようになります。これが釣りの翌朝の朝ごはんライフです。
お魚好き職員
櫻井政和さん(水産庁 防災漁村課課長)


お米はマスト。朝のお米で元気をチャージ
朝ごはんにはお米を食べます。お米と一緒につくり置きしたおかずや味噌汁、納豆などを組み合わせています。時間のないときは冷凍してあるおにぎりをレンジで温めて食べます。お米は腹持ちが良く、エネルギー効率も良いので、私にとっては元気の源です。
お米好き職員
大島沙央里さん(農産局 企画課係員)


時短重視でお腹にたまるものを
朝は時短メニューです。冷凍保存しておいた白米に納豆、豆腐などすぐに食べられて、お腹にたまるものを用意しています。朝しっかり食べることで夕食は控えめでも良くなり、目覚めも良くなりました。最近はぬか漬け作りにハマっていて、朝の一品にもしています。
お豆好き職員
石黒 梓さん(新事業・食品産業部 食品製造課係長)


毎朝お茶を飲む「朝茶生活」です
季節やその日の気分に合わせたお茶を飲むのが、私の朝ごはんライフ。朝はごはんに味噌汁、お弁当のおかずの残りと、毎日同じようなメニューなので、朝のお茶が楽しみなのです。お茶は品種や産地でも味が違いますし、煎茶だけでなく番茶や和紅茶なども飲んでいます。
お茶好き職員
吉野明子さん(農産局 穀物課係員)

「やっぱりごはんでしょ!」
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