サザエさん教えて!日本の「木材」








日本は国土の約3分の2を森林が占める、世界でも有数の森林国なのはご存知かしら? その森林の約4割は人が木を植えて育てた人工林なの。
人工林の多くが十分に成長して「使いどき」になっているのだけど、日本の森林資源は年々増え続けているのよ!
成長した木はタイミングよく切って利用して、そして新たに苗木を植える。そうすることで未来につながる森林の持続的なサイクルが保たれるんですって。


森林蓄積の推移






内装(壁、床、天井)に木材を用いると、木材の吸放湿作用が室内空間の湿度をある程度一定に保ってくれるの。そして、湿度を保つことでハウスダストの原因となるダニや細菌が生存しにくい環境にもなるのよ。さらには、香りによるリラックス効果まで期待できちゃうっていいことづくめじゃない?
木材・木造建築物には、人が過ごしやすい環境づくりに効果があることが科学的に明らかになってきているんですって。







針葉樹は、真っすぐ伸びる性質があるので、住宅の柱や梁などの構造材に利用されることが多いわ。
いっぽう、曲がって伸びがちな広葉樹は、椅子や机などの家具によく使われているの。針葉樹に比べて固く重いというのがその理由。
それぞれの性質に合った製品に使われているのね。木製の製品を見かけたら、木の種類にも注目してみると面白そうよ!







おもにヒノキを使って建てられた奈良県の法隆寺や薬師寺の塔は、約1300年経った今も立派に維持されているわ。ヒノキの耐久性がいかに優れているかがわかるわよね。
ヒノキの強さの経年変化をみると、伐採してから200年間くらいまでは強度が高くなり、その後1000年かけて徐々に低くなるそうよ。そして、1000年経っても伐採したときとほぼ同じ強度を保っているんですって。







割り箸は、資源を有効活用するために生まれた製品なの。建築材をとった残りの端材や間伐材など、本来は捨てられてしまう材料から作られているのよ。だから、「森林破壊」や「はげ山」などの問題とは次元が違うものなの。
むしろ、日本の割り箸の生産は山村経済の活性化にもつながるし、間伐等の森林の手入れを促進してくれるわ。
でも残念なことに、現在日本で使われている割り箸の97%は外国産。安価に輸入されるようになったことが主な理由なの。荒廃が目立つ今の日本の森林を、CO2をたっぷり吸収する健全な森林に作り変えるためにも、木材を使うことは大切なことなんですって。


©長谷川町子美術館
木づかい運動で
ウッド・チェンジ!
林野庁では、2005年度から、木材を利用することの意義を広め、木材利用を拡大していくための国民運動として「木づかい運動」を展開しています。
皆さんの木づかいが、森を育て、サステイナブルな未来をつくります。
農林水産省公式YouTubeチャンネル「maffchannel」では、林業・木材・建築の川上から川下まで、木づかいをつくる方々のストーリームービーを公開しています。

お問合せ先
大臣官房広報評価課広報室
代表:03-3502-8111(内線3074)
ダイヤルイン:03-3502-8449