3 調査結果の詳細 (7. 環境への配慮や産地・生産者を意識することについて)
(1)地球環境問題への関心度
地球環境問題に関心があるか聞いたところ、『関心がある』と回答した人の割合が86.8%(「関心がある」38.1%+「どちらかといえば関心がある」48.6%)、『関心がない』と回答した人の割合が12.8%(「どちらかといえば関心がない」10.8%+「関心がない」2.0%)となっている。(図7 - 1)
地球環境問題への関心度について、性・年齢別にみると、男性、女性ともに20歳代で『関心がない』と回答した人の割合が最も高い。(図7-1-1)
(2)環境に配慮した農林水産物・食品を選ぶことの意識
環境に配慮した農林水産物・食品(農薬や化学肥料に頼らず生産された有機農産物や、過剰包装でなくごみが少ない商品など、環境への負荷をなるべく低減した農林水産物・食品)を選ぶことは大切だと思うか聞いたところ、『そう思う』と回答した人の割合が87.5%(「とてもそう思う」31.8%+「そう思う」55.6%)、「どちらともいえない」と回答した人の割合が10.4%、『そう思わない』と回答した人の割合が2.0%(「あまりそう思わない」1.4%+「まったくそう思わない」0.6%)となっている。(図7 - 2)
環境に配慮した農林水産物・食品を選ぶことの意識について、性別にみると、『そう思う』と回答した人の割合は女性で高い。
若い世代(20~39歳)の男性では、『そう思わない』と回答した人の割合が高い。(図7-2-1)
(3)環境に配慮した農林水産物・食品を選んでいるか
日頃から環境に配慮した農林水産物・食品を選んでいるか聞いたところ、『選んでいる』と回答した人の割合が69.3%(「いつも選んでいる」14.5%+「時々選んでいる」54.8%)、『選んでいない』と回答した人の割合が30.0%(「あまり選んでいない」25.4%+「まったく選んでいない」4.6%)となっている。(図7 - 3)
環境に配慮した農林水産物・食品を選んでいるかについて、性別にみると、『選んでいる』と回答した人の割合は女性で高く、『選んでいない』と回答した人の割合は男性で高い。
性・年齢別にみると、男性、女性ともに20歳代で『選んでいない 』と回答した人の割合が最も高い。(図7-3-1)
(4)選んでいる環境に配慮した農林水産物・食品
日頃から環境に配慮した農林水産物・食品を『選んでいる』と回答した人に、どのような環境に配慮した農林水産物・食品を選んでいるか聞いたところ、「国産のもの」を挙げた人の割合が85.1%と最も高く、次いで、「近隣の地域で生産・加工されたもの」(59.0%)となっている。(複数回答,上位2項目)(図7 - 4)
選んでいる環境に配慮した農林水産物・食品について、性別にみると、「国産のもの」、「近隣の地域で生産・加工されたもの」、「過剰包装でないもの」を挙げた人の割合は女性で高い。(表7 - 4)
(5)最もよく選んでいる環境に配慮した農林水産物・食品
どのような環境に配慮した農林水産物・食品を選んでいるかを回答した人に、最もよく選んでいる環境に配慮した農林水産物・食品を聞いたところ、「国産のもの」と回答した人の割合が52.5%と最も高く、次いで、「近隣の地域で生産・加工されたもの」(14.2%)、「小分け商品、少量パック商品、バラ売り等食べ切れる量のもの」(10.7%)の順となっている。(上位3項目)(図7 - 5)
最もよく選んでいる環境に配慮した農林水産物・食品について、若い世代(20~39歳)では、「消費期限が近いなど、廃棄等される可能性があるもの」と回答した人の割合が高い。(表7 - 5)
(6)環境に配慮した農林水産物・食品を選んでいる理由
日頃から環境に配慮した農林水産物・食品を『選んでいる』と回答した人に、「最もよく選んでいる」と回答した農林水産物・食品を選んでいる理由を聞いたところ、「品質が良いと思うから」を挙げた人の割合が63.9%と最も高く、次いで、「生産者を応援したいから」(48.5%)、「健康の維持につながるから」(45.9%)の順となっている。(複数回答,上位3項目)(図7 - 6)
環境に配慮した農林水産物・食品を選んでいる理由について、性別にみると、「自分の家族のため」を挙げた人の割合は女性で高い。
若い世代(20~39歳)の男性では、「価格が安いから」を挙げた人の割合が高い。(表7 - 6)
(7)環境に配慮した農林水産物・食品を選ぶきっかけ
日頃から環境に配慮した農林水産物・食品を『選んでいる』と回答した人に、環境に配慮した農林水産物・食品を選ぶきっかけを聞いたところ、「出版物やテレビ、ウェブサイト等のメディアで知ったこと」と回答した人の割合が26.2%と最も高く、次いで、「食べてみて美味しさに気付いたこと」(16.2%)、「親等から家庭で教わったこと」(13.3%)の順となっている。(上位3項目)(図7 - 7)
環境に配慮した農林水産物・食品を選ぶきっかけについて、性・年齢別にみると、女性の20歳代で「学校で教わったこと」と回答した人の割合が最も高い。(表7 - 7)
(8)環境に配慮した農林水産物・食品を選んでいない理由
日頃から環境に配慮した農林水産物・食品を『選んでいない』と回答した人に、環境に配慮した農林水産物・食品を選んでいない理由を聞いたところ、「どれが環境に配慮した農林水産物・食品か判断する情報がない」を挙げた人の割合が55.6%と最も高く、次いで、「本当に環境に配慮した農林水産物・食品かわからない」(49.2%)、「価格が高い」(41.3%)の順となっている。(複数回答,上位3項目)(図7 - 8)
環境に配慮した農林水産物・食品を選んでいない理由について、性別にみると、「価格が高い」を挙げた人の割合は女性で高い。
性・年齢別にみると、男性の20歳代で「興味・関心がない」を挙げた人の割合が最も高い。(表7 - 8)
(9)環境に配慮した農林水産物・食品を選んでいない最もあてはまる理由
環境に配慮した農林水産物・食品を選んでいない理由を回答した人に、最もあてはまる理由を聞いたところ、「どれが環境に配慮した農林水産物・食品か判断する情報がない」と回答した人の割合が28.7%と最も高く、次いで、「価格が高い」(23.9%)、「本当に環境に配慮した農林水産物・食品かわからない」(21.9%)の順となっている。(上位3項目)(図7 - 9)
環境に配慮した農林水産物・食品を選んでいない最もあてはまる理由について、性別にみると、「価格が高い」と回答した人の割合は女性で高く、「本当に環境に配慮した農林水産物・食品かわからない」と回答した人の割合は男性で高い。(表7 - 9)
(10)産地や生産者を意識して農林水産物・食品を選んでいるか
地元産品や、被災地の産品など自分が応援したい地域の産品や、応援したい生産者といった、産地や生産者を意識して農林水産物・食品を選んでいるか聞いたところ、『選んでいる』と回答した人の割合が74.8%(「いつも選んでいる」21.9%+「時々選んでいる」52.9%)、『選んでいない』と回答した人の割合が24.5%(「あまり選んでいない」19.3%+「まったく選んでいない」5.2%)となっている。(図7 - 10)
産地や生産者を意識して農林水産物・食品を選んでいるかについて、性別にみると、『選んでいる』と回答した人の割合は女性で高く、『選んでいない』と回答した人の割合は男性で高い。
性・年齢別にみると、男性、女性ともに20歳代で『選んでいない』と回答した人の割合が最も高い。(図7-10-1)
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