かつて、日本人の食事は栄養バランスがとれた望ましい食生活であると、国際社会からも高く評価されていました。ただし、それは昭和50年代頃の話。当時の食事は、ごはんを中心にした主食、そして魚・野菜・大豆などの伝統的な食べものに、肉や油脂などが適量加わったものでした。その後は、米の消費量が減少する一方で、畜産物や加工品の消費が増加。このため、日本の食料自給率は徐々に低下していきました。
このような現代の食生活を「食事バランスガイド」で考えると、肉料理などの「主菜」や「ヒモ」として表されている菓子や嗜好飲料を、多くとりすぎていることが理解できるでしょう。ごはんなどの「主食」と、野菜などの「副菜」を積極的に食べることで、バランスのとれたコマの形になることもわかります。
旬の魚は味がよく、栄養価も高くなります。新鮮な魚なら、焼き魚や刺身といったシンプルな料理もおいしく食べられます。また、地域でとれる農産物も旬ならではのおいしさがあります。
こうした地域の食材を活用する「地産地消」は、食料自給率の向上に役立つだけでなく、遠隔地に輸送するための燃料も少なくすむことから環境にもやさしく、また地元の農業や漁業の振興に役立ち、地域経済の発展にもつながります。新鮮でおいしい地域の食材を、主菜や副菜に積極的に取り入れましょう。







