
少量の料理が何種類も入っているお弁当やプレート皿に様々な料理を盛りつけた場合などは、同じ料理グループごとにまとめてSV数を計算します。
例えば「白身魚のフライのお弁当」の場合では、料理区分ごとに合算してSVを出した結果、主食○SV、副菜○SV、主菜○SVとして表示しています。
玉子焼き、ひじきの煮物、煮豆
ライス、漬物

1.それぞれの料理ごとに「主材料」を主食、副菜、主菜の料理区分に分ける
料理 | 主食 | 副菜 | 主菜 |
---|---|---|---|
ライス | ご飯 | ||
白身魚のフライ | タラ | ||
付け合せ野菜 | キャベツ ブロッコリー |
||
玉子焼き | 卵 | ||
ひじきの煮物 | ひじき | ||
煮豆 | 大豆 |
2.各料理区分ごとに「主材料」由来の栄養素または重量を合算する
3.上記の合計値を用いて、1つ(SV)の基準に従い、SV数を計算して表示する
上記でフライに使用する小麦粉やパン粉、調味料などは「主材料」になりません
漬物はそのままの重量で、乾物は水で戻した重量で計算します。なお、この弁当例では、漬物は少量なので、上の表に記載せず、SV数も示していません
各料理に少量の野菜などを使用している場合、料理ごとにSV計算すると端数として切り捨てになっても、合算すると副菜でカウントが可能になることもあります。バランスメニューとして推奨したい場合などは、重量の調整をして合算することで、SV数を計算しましょう

また、プレート皿に料理を盛りつける場合などで、同じプレートにご飯とパスタを盛り付けたら、同様にご飯とパスタの炭水化物量を合計してSV数を算出します。
例えばカレーライスのような複合料理の場合。主材料として米、肉、野菜と複数の料理グループの食材が使われています。この場合、各料理グループごとに「つ(SV)」を計算し、全ての料理グループとつ(SV)を表示します。
例1

例えば、野菜が通常よりも多く入っているカレーの場合は、副菜を「3つ」に。
カレーライスに卵をプラスした時は、主菜が「3つ」になります。

例2

例えば、「広島風お好み焼き」のように、キャベツ、そば、卵が入っている場合、「主食2つ、副菜2つ、主菜2つ」となります。

野菜ジュースや果汁100%のジュースは、以下のようなルールで「野菜」や「果物」と数えることができます。ただし、ジュース(100%)はあくまでも補助的なものとして考え、野菜や果物そのものの摂取が減ることがないよう、情報提供のしかたに注意が必要です。
野菜ジュース
飲んだ重量の半分量を「野菜」として扱います。通常、1回で飲み切ることができる紙パック(200ml)が副菜「1つ(SV)」となります。
果汁100%ジュース
飲んだ重量の半分量を「果物」として扱います。
みそ汁やスープなどの汁ものは、具の種類と量によって、副菜にも主菜にもなります。
例えば、野菜やきのこをたっぷり使ったみそ汁は、副菜になります。また、スープに卵1個を用いれば主菜として数えることができます。しかし、具がほとんど入っていない汁ものは、どの料理区分にも該当しません。
汁は、日本の食事において伝統的に重要な位置づけの料理であり、具を工夫して副菜や主菜として、また水分補給として、上手にとり入れましょう。
「食事バランスガイド」の中では、水やお茶をコマの軸として表しています。水やお茶は、食事には欠かせないものですが、飲料としてだけでなく、食品や料理等にも含まれていることから、実際の摂取量の把握が難しいため、量的な目安は示されていません。なお、ここでのお茶の種類は、緑茶類や発酵茶類を想定しています。ジュースやアルコール飲料のような嗜好飲料とは区別して考えるよう、消費者には伝えましょう。