消費者に「食事バランスガイド」を使った情報提供をする時には、事前に従業員の研修を行なうことも必要です。消費者に対して、何を目的にどのような情報をどう伝えるか、従業員一人ひとりがより深く理解することにより、消費者からの疑問や質問にも的確に答えることができます。
また、従業員自身の食生活の改善や業務に対する意識そのものも、変革することができるでしょう。
その場合の講師は「食事バランスガイド」を活用した情報提供の経験者や、「食事バランスガイド」に詳しい管理栄養士などが考えられます。農政局・農政事務所や各自治体(都道府県の保健所、または市町村の健康づくり担当)、栄養士会などに相談してみるのもよいでしょう。
また、(財)食品産業センターには、従業員教育のための教材があります。こうしたものも、上手に利用しましょう。
従業員の研修では、従業員自らが「食事バランスガイド」を理解するために、実際に「食事バランスガイド」で数日間、自らの食生活をチェックしてみることもおすすめです。従業員自身が体験することにより、理解が深まり、より効果的な情報発信や、消費者に説得力のある対応ができるようになるでしょう。
朝昼夕の食事例:(2200kcal)卵・魚・大豆料理を色々と少しずつ食べる献立
食事 | 主食 | 副菜 | 主菜 | 牛乳・乳製品 | 果物 | |||||
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朝食 | 白飯小2杯 | 2 | ひじきの煮物 | 1 | 目玉焼き | 1 | みかん1個 | 1 | ||
昼食 | 白飯小2杯 | 2 | 野菜スープ 野菜サラダ |
1 1 |
ハンバーグ01月02日 | 1.5 | チーズ1枚 ミルクコーヒー1杯 |
1 1 |
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夕食 | 白飯小2杯 | 2 | 筑前煮 ほうれん草お浸し |
2 1 |
サンマ塩焼き01月02日 冷奴01月03日丁 |
1 1 |
りんご小01月02日個 | 1 | ||
合計 | 6 | 6 | 4.5 | 2 | 2 |