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農林水産省

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更新日:平成29年11月9日

食品の安全性に関するサーベイランスの結果【有害微生物】

食品の安全性を向上させるために、農林水産省は、「農林水産省及び厚生労働省における食品の安全性に関するリスク管理の標準手順書」(平成17年8月25日公表、平成27年10月1日最終改訂)に沿って施策を行っています。厚生労働省の食中毒統計によると、わが国では、毎年2~4万人が食中毒にかかっていると報告されており、そのほとんどの原因は有害微生物です。食中毒を防ぐために、農畜水産物の生産や加工段階等における有害微生物の汚染状況や汚染経路等の実態を調査したり、生産段階で有効と考えられる衛生対策をハンドブックや指針で紹介したりしています。ここでは、これまでに行った有害微生物の実態調査の結果を掲載します。

 

食品安全に関する有害微生物の実態調査の結果集 

平成15年7月に設置された農林水産省消費・安全局は、国内で生産される農畜水産物や食品の安全性を向上させるための施策を行っています。食品の安全性を向上させるためには、農業や畜産業、漁業等の生産から流通、加工・製造、消費にわたる各段階の中から必要な段階で、科学に基づく適切な措置を講じなければなりません。この考え方は、国際的な共通認識となっており、わが国の食品安全基本法や、国際的な食品の規格を作成するコーデックス委員会の基本理念*に明記されています。

この考え方に則った食品安全行政を、適切にかつ一貫性をもって進めるため、消費・安全局は、「農林水産省及び厚生労働省における食品の安全性に関するリスク管理の標準手順書」を作成し、本手順書に沿って食品安全に関する施策を行っています。特に食中毒を防ぐために、消費・安全局は、農畜水産物の生産や加工段階等において、食中毒の原因となる微生物(有害微生物)の実態を調査するとともに、より安全な農畜水産物を提供したい指導者・事業者の取組を支援しています。

その一環として、有害微生物の実態調査の結果集を作成しました。衛生対策等を指導又は実践する時の一助としてご活用ください。

 *「コーデックス委員会で適用するリスクアナリシスの作業原則」、「政府が適用する食品安全に関するリスクアナリシスの作業原則」

 

プレスリリース、科学論文 

実態調査で得たデータは、農林水産省が解析した後、プレスリリースや科学論文として公表しています。以下、調査した対象別に、公表状況をお知らせします。

 

畜産物

○鶏肉

[学術論文]

危害要因 調査期間

論文題名

()内は英語題名についての訳

雑誌名、巻(発行年)、ページ

カンピロバクター

2007.11-
2008.2
Risk factors for Campylobacter colonization in broiler flocks in Japan.
(国内のブロイラー鶏群におけるカンピロバクター保有のリスク要因)

Zoonoses and Public Health 58(2011): 350–356.

外部リンク

●カンピロバクター 2009.9-
2010.2
Prevalence and antimicrobial susceptibility of Campylobacter in broiler flocks in Japan.
(国内のブロイラー鶏群におけるカンピロバクター保有率と薬剤感受性)

Zoonoses and Public Health 59(2012): 241–245.

外部リンク

 

●カンピロバクター 2009.9-12 Campylobacter cross-contamination of chicken products at an abattoir.
(食鳥処理場における鶏肉製品のカンピロバクター交叉汚染)

Zoonoses and Public Health 60 (2013): 134–140.

外部リンク

●カンピロバクター 2010.9-
2011.2
Quantitative estimation of Campylobacter cross-contamination in carcasses and chicken products at an abattoir.
(食鳥処理場におけると体と鶏肉製品のカンピロバクター交叉汚染の定量的評価)

Food Control 43 (2014): 10–17

外部リンク

●カンピロバクター
サルモネラ属菌
2008.10-2009.1 ブロイラー農場におけるカンピロバクター・ジェジュニ及びサルモネラ属菌の侵入経路調査

獣医畜産新報 66 (2013): 117–122.

●カンピロバクター
サルモネラ属菌
リステリア・モノサイトジェネス
2011.1-3 地鶏群におけるカンピロバクター、サルモネラ及びリステリア・モノサイトジェネスの保有状況

獣医畜産新報 66 (2013): 513–518.

●サルモネラ属菌 上記2調査で分離された菌株 Prevalence and antimicrobial susceptibility of Salmonella in Japanese broiler flocks.
(国内のブロイラー鶏群におけるサルモネラ保有率と薬剤感受性)

Epidemiology and Infection 140 (2012): 2074–2081.

外部リンク

●サルモネラ属菌 2010.9-
2011.1
食鳥処理場におけるサルモネラの汚染状況.

獣医畜産新報 66 (2013): 351–356.

●リステリア・モノサイトジェネス 2011.9-
2012.12
Contamination of poultry products with Listeria monocytogenes at poultry processing plants.
(食鳥処理場における鶏肉のリステリア・モノサイトジェネス汚染)

Journal of Veterinary Medical Science
76(2014): 129-132

外部リンク

●カンピロバクター
サルモネラ属菌

2012.8-
2012.12

LAMP法を用いた鶏群のカンピロバクター迅速検出法の検討と鶏群におけるカンピロバクター感染とサルモネラ感染の関連性

獣医畜産新報 69 (2016): 215–219.

調査期間は、検体を採取した期間です。  

○鶏卵

[学術論文]

危害要因 調査期間 論文題名

()内は英語題名についての訳

雑誌名、巻(発行年)、ページ
●サルモネラ属菌 2007.8-
2008.1
Salmonella prevalence in commercial raw eggs in Japan: a survey.
(国内で販売されている鶏卵のサルモネラ保有率)

Epidemiology and Infection 139 (2011): 1060–1064.

外部リンク

●サルモネラ属菌 2007.9-
2008.3
Risk factors for Salmonella prevalence in laying hen farms in Japan.
(国内の採卵鶏農場におけるサルモネラ保有のリスク要因)

Epidemiology and Infection 140 (2012): 982–990.

外部リンク

●サルモネラ属菌 2010.1-3 採卵鶏農場におけるサルモネラ浸潤状況

獣医畜産新報 67 (2014): 99–103.

●サルモネラ属菌 2010.10-2011.2 採卵鶏2農場におけるサルモネラ汚染の持続性調査  

獣医畜産新報 68 (2015): 283–286.

調査期間は、検体を採取した期間です。 

○牛肉

[学術論文]

危害要因 調査期間

論文題名

()内は英語題名についての訳

雑誌名、巻(発行年)、ページ
●腸管出血性大腸菌 2007.11-
2008.3
Prevalence and characterization of Shiga toxin-producing Escherichia coli O157 and O26 in beef farms.
(肉用牛農場における志賀毒素産生大腸菌O157及びO26の保有率及び検出株の性状)

Veterinary Microbiology 150 (2011): 140–145.

外部リンク

●腸管出血性大腸菌 上記調査で分離された菌株 Antimicrobial resistance in Shiga toxin-producing Escherichia coli O157 and O26 isolates from beef cattle.
(肉用牛から検出された志賀毒素産生大腸菌O157及びO26における薬剤耐性)

Japanese Journal of Infectious Diseases 65 (2012): 117–121.

外部リンク

●腸管出血性大腸菌 2011.7-9 Comparison of the prevalence of Shiga toxin-producing Escherichia coli strains O157 and O26 between beef and dairy cattle in Japan.
(肉用牛と乳用牛における志賀毒素産生大腸菌(O157及びO26)保有状況の比較)

Journal of Veterinary Medical Science 75 (2013): 1219-1221.

外部リンク

●腸管出血性大腸菌
カンピロバクター
サルモネラ属菌
リステリア・モノサイトジェネス
2010.12-
2011.2
Prevalence and characterization of foodborne pathogens in dairy cattle in the eastern part of Japan.
(東日本の乳用牛における食中毒菌の保有率及び検出株の性状)

Journal of Veterinary Medical Science 75(2013): 543–546.

外部リンク

カンピロバクター

2010.10-
2011.2
Prevalence and antimicrobial resistance of Campylobacter isolates from beef cattle and pigs in Japan.
(国内の肉用牛及び豚におけるカンピロバクター保有率と薬剤感受性)

Journal of Veterinary Medical Science 75(2013):625-628

外部リンク

調査期間は、検体を採取した期間です。 

○豚肉

[学術論文]

危害要因 調査期間

論文題名

()内は英語題名についての訳

雑誌名、巻(発行年)、ページ
●カンピロバクター 2010.10-
2011.2
Prevalence and antimicrobial resistance of Campylobacter isolates from beef cattle and pigs in Japan.
(国内の肉用牛及び豚におけるカンピロバクター保有率と薬剤感受性)

Journal of Veterinary Medical Science 75(2013):625-628.

外部リンク

●カンピロバクター
サルモネラ属菌
リステリア・モノサイトジェネス
E型肝炎ウイルス
2011.9-
2012.3
Prevalence of Campylobacter species, Salmonella species, Listeria monocytogenes and hepatitis E virus in swine livers collected at an abattoir.
(と畜場で採取された豚肝臓におけるカンピロバクター、サルモネラ、リステリア・モノサイトジェネス及びE型肝炎ウイルスの保有率)

Japanese Journal of Infectious Diseases 66(2013): 161-164.

外部リンク

●ディフィシル菌 2011.10-
2012.1
Clostridium difficile isolated from the fecal contents of swine in Japan.
(国産豚の糞便から検出されたディフィシル菌)

Journal of Veterinary Medical Science 75(2013): 539–541.

外部リンク

調査期間は、検体を採取した期間です。

農産物 

[プレスリリース]

危害要因 調査期間 プレスリリース名 公表時期
●腸管出血性大腸菌
サルモネラ属菌

2007.8-10(レタス、キャベツ)2008.5-11(ネギ、トマト、キュウリ)

生食用野菜における腸管出血性大腸菌及びサルモネラ属菌の保有状況調査

2010年(平成22年)6月

 ※調査期間は、検体を採取した期間です。

水産物

[科学論文]

危害要因 調査期間

論文題名

()内は英語題名についての訳

雑誌名、巻(発行年)、ページ
●ノロウイルス 2013.9-
2014.3
Application of next-generation sequencing to investigation of norovirus diversity in shellfish collected from two coastal sites in Japan from 2013 to 2014
(国内の2海域で2013年から2014年にかけて採取された二枚貝におけるノロウイルスに関する次世代シークエンサーを用いた解析)
Japanese Journal of Veterinary Research 2(2016): 113-122

外部リンク

●ノロウイルス 2015.1-3 Application of Next-Generation Sequencing to Evaluate the Profile of Noroviruses in Pre- and Post-Depurated Oysters
(浄化処理前後のカキにおけるノロウイルスに関する次世代シークエンサーを用いた解析)
Foodborne Pathogens and Disease 13(2016): 559-565

外部リンク

 ※調査期間は、検体を採取した期間です。

その他(農畜産物の生産環境)

[科学論文]

危害要因 調査期間

論文題名

()内は英語題名についての訳

雑誌名、巻(発行年)、ページ
●腸管出血性大腸菌
カンピロバクター
サルモネラ属菌
リステリア・モノサイトジェネス
2010.7-12 Prevalence and antimicrobial susceptibility of foodborne bacteria in wild boars (Sus scrofa) and wild deer (Cervus nippon) in Japan.
(国内のシカ及びイノシシにおける食中毒菌の保有状況及び分離株の薬剤感受性)
Foodborne Pathogens and Disease 10(2013): 985-91

外部リンク

 ※調査期間は、検体を採取した期間です。

 

調査結果を活用して作成した「生産衛生管理ハンドブック」「衛生管理指針」等

実態調査の結果を活用し、農林水産省は、食中毒を防ぐための施策の一環として、生産段階で有効と考えられる衛生対策をハンドブックや指針で紹介しています。ハンドブックや指針の中にも、実態調査の結果を示しています。

 

鶏肉の生産衛生管理ハンドブック

 鶏卵の生産衛生管理ハンドブック 

牛肉の生産衛生管理ハンドブック

豚肉の生産衛生管理ハンドブック

関連のホームページへのリンク

お問い合わせ先

消費・安全局食品安全政策課

担当者:リスク管理企画班
代表:03-3502-8111(内線4453)
ダイヤルイン:03-3502-8731
FAX:03-3597-0329

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