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農林水産省

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更新日:2018年11月28日

EU

EUでは、乳児用調製乳中のトランス脂肪酸濃度は、総脂質の3%を超えないようにしなければならないとしています。欧州委員会は、2018年10月4日に、消費者に販売される全ての食品中のトランス脂肪酸の濃度の規制案を公表し、11月1日までの意見募集を行いました。また、EU加盟国の中には、デンマークのように、独自に規制を行っている国もあります。

栄養表示

EUでは、栄養表示における脂肪酸の強調表示や原材料表示に、次のような規則があります。

以下の要件を満たす場合に、低飽和脂肪酸、又はこれに類する表示が可能

  • 食品が固体の場合には、食品100 g当たりの飽和脂肪酸とトランス脂肪酸との合計が1.5 gを超えないこと。
  • 食品が液体の場合には、食品100 ml当たりの飽和脂肪酸とトランス脂肪酸との合計が0.75 gを超えないこと。
  • 食品が固体であっても液体であっても、飽和脂肪酸とトランス脂肪酸とをあわせたエネルギー量が、その食品のエネルギー量の10%を超えないこと。

以下の要件を満たす場合に、飽和脂肪酸フリー(飽和脂肪酸を含まない)、又はこれに類する表示が可能

  • 食品100 g又は100 ml当たりの飽和脂肪酸とトランス脂肪酸との合計が0.1 gを超えないこと。

原材料として水素添加油脂を用いる場合の表示義務

  • 水素添加油脂を使用した食品の原材料表示では、それが完全水素添加油脂であるか部分水素添加油脂であるかを表示しなくてはならない。

欧州連合理事会は、2011年9月に、食品表示に関する規則について、包装食品における栄養成分表示の義務化を盛り込んだ改正案を可決しました。この際、トランス脂肪酸については、低減対策の影響等についてさらなる情報が必要であるとして、表示は義務化しませんでした。そのため、欧州議会及び欧州連合理事会は、欧州委員会に対し、トランス脂肪酸に関する消費者への情報提供や使用規制などの各種対策の影響を評価した報告書を、改正規則の発効から3年以内に提出するよう要請しました。

食品中のトランス脂肪酸濃度の規制

欧州議会及び欧州連合理事会からの要請を受け、欧州委員会は、2015年12月に、「各食品とEU諸国民の食事に含まれるトランス脂肪酸」に関する報告書を採択しました。その後、油脂の加工工程でできるトランス脂肪酸の摂取を減らすための対策について、EUにおける影響を評価しています。さらに、2017年11月から2018年1月にかけて、食品中のトランス脂肪酸濃度の上限値の設定や表示の義務化、部分水素添加油脂の食品への使用の禁止といった、複数のトランス脂肪酸の規制案に対するEU地域の市民への意見募集を行いました。

この意見募集や食品事業者等の関係者との話し合いの結果、欧州委員会は2018年10月4日に、「消費者に販売される食品中のトランス脂肪酸(動物性脂肪に含まれる天然由来のものを除く)の濃度を、最終製品中の脂質100 g当たり2 gを超えないようにしなければならない」とする規制案を公表し、4週間の意見募集(2018年11月1日まで)を行いました。この案では、

  • 規制を最終決定してEU官報に掲載した後、20日目に施行すること
  • 移行措置として、規制に適合しない食品についても、2021年4月1日までは流通を可能とすること

も提案しました。

 

参考リンク

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