東アジアからきた農産物

ダイズ
ダイズは5000年ほど前から中国で栽培が始まったと伝えられています。「畑の肉」といわれるほどたんぱく質と脂質を多くふくむ作物です。現在のおもな産地は南北アメリカに移り、ダイズの生産量の少ない日本では輸入にたよっています。
コメ
コメは、中国南部周辺に広がる山岳地帯が原産地と考えられています。ムギ、トウモロコシとならんで世界三大穀物の1つで、アジアをはじめとして広く主食として利用されています。令和4年度では、日本人1人あたりで年間50.9kgのコメを食べていますが、昭和40年代までは、1人あたり約100kgのコメを食べていたのです。
ネギ
ネギは中国西部が原産地といわれています。日本では奈良時代に、神事(祭り)で使われた記録が残っています。白ネギ、根深ネギといわれるネギはおもに東日本で、青ネギや、葉ネギといわれるネギはおもに西日本でつくられています。
セリ
セリは日本に原産する数少ない野菜です。セリは精がつく、元気になる食べ物といわれ、正月7日に無病息災(病気も事故もなく1年過ごせるよう)を願って食べる七草がゆの「春の七草」の一番にあげられています。かおりがよいのが特ちょうで、パセリやセルリー(セロリ)も、セリの仲間です。
ウンシュウミカン (ミカン)
ウンシュウミカン(ミカン)の生まれたのは、鹿児島県の長島。中国にわたった天台宗のおぼうさんがミカンの種を持ちかえり、そこでまいたミカンが変異したものだと言われています。
カキ
カキは東アジアが原産地です。日本ではカキの化石も発見されており、1,000年以上前から栽培されてきました。江戸時代の終わりに、日本からアメリカを経由して世界へ伝わったことから、日本名の「カキ(KAKI)」が世界中で通用します。
ナシ
ナシ(日本ナシ、中国ナシ)は中国や、日本の中部以南が原産と考えられています。西洋ナシはヨーロッパやコーカサスが原産です。わたしたちがおもに食べている日本ナシは、日本の山に野生するニホンヤマナシをもとに作られました。ナシは「無し」につながると、「有りの実」とよぶこともあります。
モモ
モモは中国の華北にある高原地帯が原産地。日本では、小さい実のモモが古くから利用されていましたが、現在のような大きくてあまいモモは、明治時代の初めに中国やアメリカ、ヨーロッパから入った品種が改良されたものです。
キウイフルーツ
キウイフルーツは中国の中・南部が原産地ですが、改良が進められたのはニュージーランドです。外見がニュージーランドの国鳥「キウイ」に似ていたことからその名がつけられました。日本にもキウイに似たサルナシやマタタビが自生していて、塩づけや果実酒に利用されます。
お問合せ先
大臣官房広報評価課広報室
代表:03-3502-8111(内線3073)
ダイヤルイン:03-3501-3779