
秋から冬にかけては多くの魚が旬を迎え、
市場や店頭に並ぶトップシーズン。
各地の食堂や居酒屋では、
旬の魚介類の魅力を活かした
料理を楽しめます。
日本のおいしい魚を堪能してみませんか。

海鮮バーベキューに冬場の牡蠣小屋と、1年を通して新鮮な魚介を楽しめる、
日曜朝市に海上釣り堀も併設する田尻海洋交流センターで“海”を全身で体感してみては!?

140人収容可能なバーベキューガーデンでは、魚介類や肉などがセットになった基本メニューを購入し、海鮮バーベキューを楽しむことができます。オープンエアのデッキスペースでは、多くのヨットが停泊するマリーナの光景と心地よい潮風が、浜焼きのおいしさをより味わい深いものにしてくれます。毎週日曜日には朝市が開催されています。40店以上の鮮魚店が並び、夏場には3,000人もの来場者がある活気あふれる人気の鮮魚市場です。この朝市で購入した好みの魚介類もバーベキューガーデンへ持ち込むことが可能。さらには海上釣り堀も隣接と、1日を通して海の恵みを楽しむことができる施設です。
上左:日曜朝市では、鮮度抜群の魚介類が市場価格よりも約2、3割安く購入できる。上中:基本メニューには、殻付きのカキを缶で蒸し焼きにする「カンカン蒸し」も。上右:デッキスペースの前にはマリーナが広がる。下左:手ぶらで海釣りが楽しめる海上釣り堀。下右:朝市は毎週日曜日午前7時から12時の開催。

地元で獲れた魚介類を食材とした、そこでしか食べられない絶品の海鮮料理を提供する、
全国からよりすぐりの海鮮市場や魚料理専門店と、その人気料理を紹介します。

現在、農林水産省ではSNSを中心に「#食べるぜニッポン」キャンペーンを実施中です。これは、「#食べるぜニッポン」という共通のハッシュタグとダウンロードにより入手できるロゴ画像を使用し、水産物や水産物を使った料理、加工品の写真をSNS上に投稿いただくことで、日本の水産業を応援することを目的としたものです。なお、ロゴ画像はSNS投稿だけでなく、店舗やイベント会場など、国産農林水産物の応援と消費拡大につながる取り組みにも活用いただけます。

2011年以降、日本などクロマグロを漁獲する各国が国際的な資源管理に取り組み、厳しいルールを遵守した結果、資源が増加し漁獲量の拡大が期待されています。ここでは、芸能界きっての魚好きであり「さかなの日」応援隊の隊長、アンジュルムの川村文乃さんがマグロの現状をお伝えします。
日本で食べられているマグロは、下の図のとおり5種類。中でも太平洋クロマグロ(以下、クロマグロ)は日本周辺水域に産卵場があり、産まれたクロマグロの一部は太平洋を横断し北米から中南米沖の東部太平洋まで回遊し、再び日本周辺に戻って来るなど、太平洋の東西にわたる広い海域で生息しています。そのため、クロマグロを漁獲する各国間で漁獲量制限が行われています。日本周辺を含む太平洋西部では、2015年より「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)」によって各国のクロマグロの漁獲枠が、小型魚と大型魚別に定められています。
日本をはじめ韓国・台湾・メキシコ・アメリカはWCPFCなどの国際機関が設定した漁獲枠に従った資源管理を行いながら操業しています。日本は多様な漁業でクロマグロを採捕しています。定置漁業などの沿岸漁業も厳格な漁獲管理を行っており、都道府県別に漁獲量を配分するとともに、個人単位でも配分している漁協もあります。また、小型魚が入網した場合は放流するなど、2015年の漁獲規制以降、水産業界が一体となり厳格に日本に定められた漁獲量を遵守してきました。そんな各国における努力と取り組みの結果、2021年のクロマグロの資源量は回復目標の12.5万トンを達成と、大幅な回復傾向にあるのです。
そうした状況により、令和6年7月に北海道の釧路で開催されたWCPFC北小委員会において、大型魚で50パーセント、小型魚で10パーセントの増枠を基本とする措置を、WCPFC年次会合での採択に向けて勧告することで合意。年末の年次会合で正式決定されることが期待されています。各国による適切な資源管理と消費活動が、私たちが未来にわたりマグロを食べ続けられることにつながるのです。
(※)初期資源量:資源評価上の仮定を用いて、漁業がない場合に資源が理論上どこまで増えるかを推定した数字。かつてそれだけの資源があったということを意味するものではない。
今週のまとめ
全国の海辺の町には、
現地で獲れた魚介類を販売する市場や
おいしく調理した海鮮料理が
食べられる飲食店があります。
旅先ではぜひ、その土地の魚と
食文化を楽しんでください。
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