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農林水産省

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食とくらしの「今」が見えるWebマガジン

特集 1 「花粉」の少ない森林づくり

 森林の心地よい未来

戦後造成したスギ等の人工林は、国土保全機能
などの多面的機能を高め、我が国の
安定的な発展に
大きな役割を果たしてきた一方、予期されて
いなかった花粉症という
社会問題が生じました。
利用期に入ったこれらの森林は、花粉発生源対策を
進めながら
伐採・植替えを行う新たな森林づくりの
タイミングに入ったと言えます。

多様で健全な森林の姿へ

森林の多面的機能を発揮させていくため、森林の自然条件等を踏まえながら、多様な森林づくりを進めていく必要があります。伐採・植替えを通じて花粉発生源対策を進めていくことは、多様な森林づくりにもつながります。

森林の適切な整備・保全

天然林 必要に応じて病害虫対策など保全を図り維持していきます。 人工林 林業に適さない森林は、針広混交林化や広葉樹化を図るとともに、林業に適した森林は、適切に伐採・植替えを進め、引き続き人工林として利用します。

森林の理想的なサイクル

良好な状態の森林は、洪水の緩和、水質の浄化、木材の産出などの働きをします。この状態を維持するためには、森林の成長、利用のサイクルをうまく作ることが大切です。特に、林業に適した人工林では、再び花粉発生源となることがないよう、花粉の少ない苗木等に植替えていくことが必要です。 森林資源の循環利用 育てる→(間伐)→伐る→(主伐)→使う→(植栽)→植える→(除伐・下刈り)→育てる 総合的に推進 木材のある日常 公共建築物 住宅・一般建築物 建築土木資材 木製品 間伐材を使った紙製品 木質バイオマス このように、花粉発生源対策を進めるためには息の長い取組が必要となります。この取組を進めるためには、国民が森林や林業、木材利用に親しみを持って積極的に関わり、森林からより多くの恩恵を受けられる社会につなげていくことが重要です。最後に、森林や木材利用の重要性を伝える取組を紹介します。

未来に向けた、木育イベント

子どもたちに木材に触れ合う機会を増やすことは、木材を使用する価値を理解することや、人と木や森との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育むことにつながります。 森のとびら 国産木材を使用した家づくりを行う広島県の(株)坂田工務店がかんなくずのプールを用意し、子ども達が木に触れ、匂いを感じる体験を楽しみました。かんなくずのほうきづくりも好評でした。 WOOD CHANGE 楽天グループ(株)が、小学生を対象に2日間の木育プログラムを実施。宮崎県産のスギ材を使用した建築家の隈研吾デザインの「TSUMIKI」で遊ぶ時間では、子どもたちが、夢中になって作品を作り上げました。

今週のまとめ

望ましい森林の姿を実現するためには
長期的な視野が必要です。
子どもたちとともに理解を深めることで、
より一層、心地よい未来へと
近づいていきます。

お問合せ先

大臣官房広報評価課広報室

代表:03-3502-8111(内線3074)
ダイヤルイン:03-3502-8449

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