これまでは「五大栄養素」や「三色食品群」のように、「食品」そのものに含まれている栄養素や、その働きごとに、食品群やグループなどで分類。これらを、日々の食事の中でまんべんなく食べるよう、消費者には伝えられてきました。
一方、「食事バランスガイド」は、「何を」「どれだけ」食べれば、偏りのない食事になるのか。それを、「料理」の組み合わせとして示しているものです。「食事バランスガイド」を使って料理グループごとに分類することで、どんな食品を食べたのか、また、どんな働きのある栄養を、どれだけ摂取できているのかを、消費者自身で知ることができます。「食事バランスガイド」と食品、栄養素との関係を理解することで、消費者が食品の摂取量とその構成を理解できるのが特徴です。
食品に含まれている栄養素の分類は「五大栄養素」、「三色食品群」、「六つの基礎食品」などがあります。
五大栄養素
食品に含まれている栄養素のこと。炭水化物、脂質、たんぱく質、無機質、ビタミンの5つを表します。
三色食品群
栄養素の働きから、3つの食品グループに分けたもの。
六つの基礎食品群
栄養素のはらたきと「食事バランスガイド」とのつながりを理解することで、消費者自らが食生活の問題に気づき、行動することができます。ここでは「食事バランスガイド」と栄養素との関係を、どのように伝えたらよいか。その流れを紹介します。
1. | 「食事バランスガイド」を使って、消費者自らがこれまでの食生活を再確認。5つの料理グループのバランスを振り返ることで、食生活に足りているものと足りないものを知る。 |
2. | 「食事バランスガイド」でおおまかな料理レベルでの食事の偏りを把握した後、「三色食品群」や「六つの基礎食品」によって分類。料理と食品をバランスよく組み合わせてとることの重要性を、消費者に再認識してもらう。 |
1. | 「三色食品群」や「六つの基礎食品」などから食品を組み合わせ、バランスよく食べる事の重要性を学ぶ。 |
2. | 実際に消費者自らが献立を考えながら、「何を」「どれぐらい」食べたらよいのか。また自分の選んだ料理のバランスがとれているのか。最終的な献立から「食事バランスガイド」を使って、消費者が考える。 |
エネルギ―と栄養素
エネルギ―、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、無機質
六つの基礎食品と三色食品群との関係
「食事バランスガイド」での料理グループ
(注)油脂・調味料は調理のときに使うものなので、「食事バランスガイド」では、料理に含まれるものとして扱い、別立てに示していません。