「食事バランスガイド」のコマには、5つの料理グループが描かれています。コマの上から「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」となっており、上にある料理グループのものほど、しっかり食べる必要があります。
例えば、5つの料理グループの中の何かが欠けたり、また1つのグループだけを極端に多くとりすぎると、コマは倒れてしまいます。バランスのとれたコマの形となるためにも、5つある料理グループそれぞれを、まんべんなく食べるよう、消費者にアピールしてください。
「食事バランスガイド」では、コマに描かれている料理のイラストを目安に、料理を「1つ」「2つ」…と「つ(SV=サービング)」という新しい単位で数えます。これは、「食事バランスガイド」独自の数え方です。
5つの料理グループごとに「1つ」の目安となる量が決められていて、さらに一日にとる目安の量が示されています。基準となる「つ」の量を理解することで、あらゆる料理を「つ」に換算することができます。



炭水化物の供給源であるごはん、パン、めん、パスタなどを主材料とする料理

主食の基準となるごはんの「1つ」は、コンビニエンスストアで販売されている、おにぎり1個分。パンの場合は、食パン1枚が「1つ」の目安。めん料理1人前は「2つ」に相当します。




各種ビタミン、ミネラルおよび食物繊維の供給源となる野菜、
いも、豆類(大豆を除く)、きのこ、海藻などを主材料とする料理

副菜の目安となる「1つ」は、小鉢1皿分。野菜の量が多い野菜炒めや芋の煮っころがしは、小鉢でなん皿分になるかを考え「2つ」「3つ」と数えましょう。




たんぱく質の供給源となる肉、魚、卵、大豆および大豆製品などを主原料とする料理

主菜は、卵1個の料理や、納豆1パックなどが「1つ」。1人前の魚料理は「2つ」くらい。肉料理1人前は、「3つ」くらい。




カルシウムの供給源である牛乳、ヨーグルト、チーズなどが含まれます

牛乳1本分の量(200ml)は「2つ」です。ヨーグルトやチーズ1かけも「1つ」です。




ビタミンC、カリウムの供給源であるリンゴ、ミカン、スイカ、イチゴなどが含まれます

果物は、みかんなどの小さい果物1個が「1つ」。りんごなどの大きい果物は半分で「1つ」。
市販されている果汁100%のジュースなどは、半分程度の量に換算して「つ」の数を計算します。

菓子・嗜好飲料はコマをまわすヒモ
お菓子や嗜好飲料は、コマをまわす「ヒモ」として示されています。


菓子・嗜好飲料は、食生活の中の楽しみとしてとらえ、食事全体の量的なバランスを考え、適度に摂取する必要があることから、コマを回す為の「ヒモ」として表現し、「楽しく適度に」というメッセージを付けました。


コマの軸にある水、お茶
からだに欠かせない「水・お茶」は、コマの軸として描かれています。
丼物やカレーライスの数え方
カレーライスや丼物のような料理を、「食事バランスガイド」では「複合料理」として考えます。例えば、カレーライスの場合は、ごはん約200g(主食2つ分)・肉約60g(主菜2つ分)・野菜140~150g(副菜2つ分)程度、入っていたら、1皿に3つの料理グループが含まれていると考えるため、主食「2つ」、副菜「2つ」、主菜「2つ」と数えます。
※複合料理など、数え方の複雑な料理については、「SV計算の難しいもの」の項でさらに詳しく説明します
