近年、「核家族化」やライフスタイルの多様化により、家族がそろって食事をする「団らん」の機会が減り、食生活も多様化しています。一人で食事をする「孤食」や、同じ食卓に集まっていても、家族がそれぞれ別々のものを食べる「個食」が増え、家族そろって生活リズムを共有することが難しくなっているようです。
内閣府の調査によると、家族と一緒に食べる頻度について、「ほとんど食べない」と答えた者の割合は、朝食は25.5%、夕食も8.8%と、家族がそろって食卓を囲む機会が少なくなっています。
内閣府「食育の現状と意識に関する調査」平成23年3月
(対象は全国20歳以上。回答総数1708人、内、男性765人、女性943人)
食事を家族と一緒に食べることは、一人で食べるよりどのような良い点があると思うか、3つまで選んでもらったところ、「家族とのコミュニケーションを図ることができる」が最も多く81.1%、「楽しく食べることができる」が66.2%と特に多くなっていました。食事をする目的は単に栄養をとることだけではありません。食事はその日の出来事を話し合ったりするコミュニケーションの場としても重要です。
また、家族や仲間と一緒に食べると、食事のマナーや料理についての関心が高くなり、いろいろな栄養もとりやすく、何よりも、楽しくおいしく食べることができます。
家族で話し合ったりして、できるだけ一緒に食事をとる機会を増やしていきましょう。
内閣府「食育の現状と意識に関する調査」平成23年3月