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農林水産省

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2.化学農薬が環境に与える負荷の低減

(1)総合防除(IPM)の推進

   病害虫防除に当たっては、病害虫発生予察情報を活用した適期防除に加え、ほ場環境の整備、様々な防除技術の適切な組合せによる化学農薬だけに頼らない予防・予察に重点を置いた総合防除(IPM)を推進し、環境負荷を軽減するとともに農作物の安定生産に資する防除対策に取り組む。都道府県においては、国が策定した総合防除基本指針及び自県が策定した総合防除計画の下、防除技術の研究開発や、地域の病害虫の発生状況等に応じた防除体系の実証等によるコストや生産性に係るデータの把握に努めることにより、農業者による総合防除(IPM)の実践を支援する。

<関連情報>
農林水産省HP「総合防除基本指針」(PDF:505KB)
農林水産省HP「病害虫発生予察情報」
農林水産省 HP「総合的病害虫・雑草管理(IPM)実践指針」及び「IPM 実践指標モデル」
農研機構HP「天敵を主体とした果樹のハダニ類防除体系標準作業手順書 施設編 ブドウ/ミカン」[外部リンク]
農研機構HP「天敵を主体とした果樹のハダニ類防除体系標準作業手順書 ナシ編」[外部リンク]
農研機構HP「天敵を主体とした果樹のハダニ類防除体系標準作業手順書 リンゴ編」[外部リンク]
農研機構HP「天敵を主体とした果樹のハダニ類防除体系標準作業手順書 基礎・資料編」[外部リンク]
農研機構HP「土壌改良資材と薬剤散布適期連絡システムを基本としたイネ稲こうじ病の総合防除技術標準作業手順書」[外部リンク]
農研機構HP「新規土壌還元消毒を主体としたトマト地下部病害虫防除体系標準作業手順書 Version 1.1 (2021年4月改訂)」[外部リンク]
農研機構HP「圃場・種イモの診断に基づくショウガ青枯病防除標準手順書」[外部リンク]
農研機構HP「野菜害虫発生予察用フェロモントラップに混入する非標的チョウ目昆虫識別の手引《2019 年増補改訂版》」[外部リンク]
農研機構HP「赤色LEDによるアザミウマ類防除マニュアル」[外部リンク]
農研機構HP「紫外光照射を基幹とした イチゴの病害虫防除マニュアル」[外部リンク]
農研機構HP「化学合成殺虫剤を半減する新たなトマト地上部病害虫防除体系マニュアル」[外部リンク]
農研機構HP「薬剤抵抗性農業害虫管理のためのガイドライン案(2019年3月20日版)」[外部リンク]
農研機構HP「バンカーシート(R)利用マニュアル2018年版(第二版)」[外部リンク]
農研機構HP「生物多様性を保全する圃場管理の取り組み」[外部リンク]
農研機構HP「土着天敵を活用する害虫管理 最新技術集 / 土着天敵を活用する害虫管理技術 事例集」[外部リンク]
農研機構HP「光を利用した害虫防除のための手引き」[外部リンク]
農研機構HP「総合的雑草管理(IWM)マニュアル」[外部リンク]
農研機構HP「低濃度エタノールを利用した土壌還元作用による土壌消毒 実施マニュアル (第1.2版)」[外部リンク]
農研機構HP「転炉スラグによる土壌pH矯正手法を核としたトマト青枯病の被害軽減対策」[外部リンク]

(2)スマート農業技術を活用した化学農薬の使用量低減

   スマート農業技術の活用により農薬散布、除草の効率化を図る。具体的には、リモートセンシングによる病害虫管理、AI等を活用した病害虫発生予察、除草ロボット等の技術開発と導入・普及により、化学農薬の使用量低減や有機栽培への転換を推進する。

<関連情報>
農林水産省HP「スマート農業」
農林水産省HP「農業新技術製品・サービス集」
農林水産省HP「農業用ドローンの普及拡大に向けた官民協議会」
農林水産省HP「みどりの食料システム戦略」技術カタログ

(3)農薬の適正な使用・管理の徹底等

   農薬を安全かつ適正に使用することは、農作物の安全確保及び農業生産の安定のみならず、国民の健康の保護及び生活環境の保全という観点から極めて重要。
   「農薬危害防止運動実施要綱」を参考に、関係者に対し、農薬取締法ほか関係法令に基づき遵守すべき事項について周知徹底するとともに、農薬及びその取扱いに関する正しい知識を広く普及させることにより、農薬の適正販売、安全かつ適正な使用及び保管管理並びに使用現場における周辺への配慮の徹底を進める。

<関連情報>
農林水産省HP「農薬コーナー」
農林水産省HP「令和5年度農薬危害防止運動の実施について」(PDF:526KB)
農林水産省HP「農薬の適正な使用」

ア 農薬の適正使用の推進

(ア) 農薬の飛散による周辺作物への影響防止対策

   「農薬の使用基準の遵守及び飛散防止対策の徹底について」及び農薬飛散影響防止対策を取りまとめた「農薬飛散対策技術マニュアル」等も参考に、都道府県の農作物病害虫防除指導関係、生産振興関係及び普及関係の部局、生産者団体等が連携して農薬飛散影響防止のための指導を徹底する。

<関連情報>
農林水産省HP「農薬飛散対策技術マニュアル」(PDF:9,743KB)
分割版1(PDF : 1,911KB)分割版2(PDF : 1,882KB)分割版3(PDF : 1,940KB)分割版4(PDF : 1,959KB)分割版5(PDF : 2,024KB)分割版6(PDF : 554KB)

(イ)空中散布の安全対策の強化

   農薬の空中散布は効率的で効果的な防除手段であるが、その実施に当たっては、農薬飛散の防止の他、航空機の飛行に関する安全対策を徹底することが重要である。
   都道府県は、有人ヘリコプターを利用する場合は、「農林水産航空事業の実施について」及び「農林水産航空事業実施ガイドライン」に基づき指導及び助言を行う。
   無人ヘリコプター又はドローンを利用する場合は、「無人ヘリコプターによる農薬の空中散布に係る安全ガイドライン」又は「無人マルチローターによる農薬の空中散布に係る安全ガイドライン」に基づき指導及び助言を行う。なお、航空法に基づく無人航空機の安全な飛行を確保するため留意すべき事項について、国土交通省航空局から「無人航空機飛行マニュアル(空中散布)」が提示されている。

<関連情報>
農林水産省HP「農林水産航空事業の実施について」(PDF:439KB)
農林水産省HP「農林水産航空事業実施ガイドライン」(PDF:418KB)
農林水産省HP「無人航空機(無人ヘリコプター等)による農薬等の空中散布に関する情報」
農林水産省HP「無人ヘリコプターによる農薬の空中散布に係る安全ガイドライン」(PDF:668KB)
農林水産省HP「無人マルチローターによる農薬の空中散布に係る安全ガイドライン」(PDF:517KB)
国土交通省HP「無人航空機飛行マニュアル(DID・夜間・目視外・30m・危険物・物件投下)空中散布を目的とした申請について適用」(PDF : 1,116KB)

(ウ)河川等への農薬流出の防止

   「水質汚濁防止のための農薬の適正使用の徹底について」、「農薬適正使用の指導に当たっての留意事項について」及び「水田において使用される農薬における止水期間の遵守の徹底等について」に基づき、水田における農薬使用に際し止水に関する注意事項を守り、畦畔の整備などの必要な措置を講じ、河川等への農薬の流出を防止するよう指導する。

<関連情報>
「水質汚濁防止のための農薬の適正使用の徹底について」(平成6年10月6日付け6農蚕第6086号農林水産省農蚕園芸局長通知)
農林水産省HP「農薬適正使用の指導に当たっての留意事項について」(平成19年3月28日付け18消安第14701号農林水産省消費・安全局長、生産局長、経営局長連名通知)(PDF:24KB)
「水田において使用される農薬における止水期間の遵守の徹底等について」(平成23年10月12日付け23消安第3601号農林水産省消費・安全局農産安全管理課長通知)

(エ)農薬による蜜蜂の被害防止

   農薬による蜜蜂の被害防止については、「令和5年度の蜜蜂被害軽減対策の推進について」を参照し、農薬使用者や養蜂家等の関係者に蜜蜂被害に関する情報を周知するとともに情報共有の徹底及び被害軽減対策を推進する。

<関連情報>
農林水産省HP「農薬による蜜蜂への影響について」
農林水産省HP「令和5年度の蜜蜂被害軽減対策の推進について」(PDF:904KB)

イ 農薬の適正管理の徹底等

   やむを得ず使用後に残った農薬や使用後の農薬の空容器は、廃棄物処理業者への処理の委託等により環境に影響が生じないよう適正処理を徹底し、都道府県の指導の下、組織的な回収・処理を行う。

お問合せ先

大臣官房政策課技術政策室

代表:03-3502-8111(内線3130)
ダイヤルイン:03-3502-3162

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