6.飼料作物等
- (1)飼料用とうもろこしの作付拡大
- (2)作業の外部化の推進
- (3)優良草種・品種の育成・普及や草地更新による生産性の向上
- (4)放牧の推進
- (5)国産稲わらや農場残さ等未利用資源の飼料利用拡大
- (6)エコフィードの利用推進
- (7)稲発酵粗飼料や飼料用米の利用拡大
- (8)サイロ及び倉庫における飼料調製作業及び救護活動等にかかる安全確保
- (9)経営・生産管理システム、ドローン等を用いた効率的な飼料作物の生産
国産飼料の生産・利用拡大のため、以下の取組を推進。
<関連情報>
農林水産省 HP「飼料」
農林水産省 HP「飼料の技術情報のページ」
青刈りとうもろこしの生産に当たっては、各種マニュアル等を踏まえ、地域の自然条件、気象条件等に応じた品種の選定を指導するとともに、二期作による収量の確保や不耕起栽培技術、 細断型ロールべーラーによる作業省力化を推進する。農林水産省、都道府県、地域農業再生協議会が連携して畜産農家の需要と耕種農家の供給のマッチングを推進しており、需要者情報を公開している。
また、濃厚飼料原料である子実用とうもろこし及びイアコーンサイレージについても生産・利用の取組を推進する。
<関連情報>
農研機構HP「飼料用とうもろこしの作付け拡大に向けた新しい栽培技術<2019年度版>(PDF : 1,932KB)[外部リンク]
農研機構HP「イアコーンサイレージ生産・利用マニュアル(第2版)」[外部リンク]
農研機構HP「不耕起対応トウモロコシ高速播種機の活用Q&A ~試験事例集 ~」[外部リンク]
農研機構HP「気候変動に対応したサイレージ用トウモロコシの二期作栽培技術<関東地域版>[外部リンク]
農研機構HP「子実用トウモロコシ生産・利活用の手引き(都府県向け)第1版[外部リンク]
農研機構HP「水田飼料作を基盤とする資源循環型牛乳・牛肉生産の手引き」[外部リンク]
農林水産省HP「青刈りとうもろこし生産の推進について(生産をお考えの皆様へ)」
「飼料用とうもろこし子実のかび毒汚染防止・低減に向けた技術指導について」
(令和5年3月23日付け4消安第7174号、4畜産第2770号消費・安全局農産安全管理課長、消費・安全局畜水産安全管理課長、畜産局飼料課長通知)
パンフレット「とうもろこし子実を生産する耕種農家・畜産農家の皆さまへ」
畜産農家の飼養規模拡大や働き方改革に対応するため、飼料収穫・調製作業の外部化を図る。具体的には、飼料生産組織の健全な運営を推進するため、組織の法人化、オペレーターの確保・技術向上、ICTの活用等による作業の効率化、組織の運営強化等を推進する。
<関連情報>
農林水産省HP「飼料生産組織の皆様へ」
(3)優良草種・品種の育成・普及や草地更新による生産性の向上
飼料作物の生産性向上やコストの低減に当たっては、優良草種・品種の育成や普及を推進するとともに、草地の状況を把握し、計画的な草地更新を推進する。併せて生育・収穫時の気象リスクを分散できるよう、草種・品種の選定や、初冬季播種技術の導入を図る。
<関連情報>
農研機構HP「飼料作物品種紹介パンフレット」[外部リンク]
農研機構HP「飼料作物の品種一覧」[外部リンク]
農研機構HP「夏ごしペレ栽培マニュアル(寒冷地暫定版)」[外部リンク]
農林水産省HP「優良品種の活用について」
農畜産業振興機構HP「気候変動が自給飼料生産に及ぼす影響と栽培管理技術の対応」[外部リンク]
農研機構HP「気象リスクに対応した安定的な飼料作物生産技術の開発 技術紹介パンフレット」[外部リンク]
家畜の放牧に際しては、各種マニュアル等を踏まえ、荒廃農地、野草地、林地等の低・未利用地や水田等の有効利用についても推進する。また、地域の実情に応じ肉用牛の周年親子放牧や乳用牛の集約放牧等による省力化を併せて推進する。
<関連情報>
「家畜改良センター技術マニュアル20未利用地を活用した放牧技術マニュアル」(PDF : 2,474KB)
農研機構HP「水田里山の放牧利用による高収益和牛繁殖経営の手引き」(PDF : 1,606KB)[外部リンク]
農研機構HP「周年親子放牧導入マニュアル」[外部リンク]
農研機構HP「集約放牧マニュアル」[外部リンク]
農研機構HP「周年放牧肥育~実践の手引き~【九州地域低標高地版】」[外部リンク]
農研機構HP「スマート放牧導入マニュアル」[外部リンク]
農林水産省HP「放牧の部屋」
稲わらの収集にあたっては、カビの発生を防止するよう水分含有率や土砂の付着に留意するよう指導する。このため、日本海側など稲刈り後の天候が不安定な地域にあっては、生稲わらサイレージ技術の導入を推進する。また、稲わらの供給可能な地域と不足する地域との間で連携を図るため、農林水産省、都道府県、地域農業再生協議会が連携して畜産農家の需要と耕種農家の供給のマッチングを推進しており、販売者情報を公開している。
地域で活用が進んでいない農場残さ等未利用資源を新たな飼料として活用するため、地域未利用資源の調査、未利用資源を利用した飼料製造実証等による生産・利用体制の構築の取組を推進する。
<関連情報>
農林水産省HP「稲わらについて」
エコフィード(食品製造副産物等未利用資源利用飼料)の新たな活用・高品質化に向け、食品製造副産物等未利用資源等の排出事業者・飼料製造事業者・畜産農家が一体となった製造コスト削減、高品質化や安全確保等を図る取組を推進する。
また、エコフィードの適切な製造・利用を推進するため、衛生管理などについて「食品循環資源利用飼料の安全確保のためのガイドライン」の遵守に向けた指導を徹底する。
<関連情報>
農林水産省HP「エコフィードについて」
農林水産省HP「食品循環資源利用飼料(エコフィード)の安全確保について」
稲発酵粗飼料・飼料用米の生産に当たっては、各種マニュアルや通知等により、農薬の適正使用や多収化及びコスト低減に向けた管理等を徹底する。家畜に給与する際には、各種マニュアルや通知等を踏まえた適切な給与を推進する。特に、新たに飼料用米の給与を開始する際には、家畜の状態をよく観察しながら徐々に配合割合を増やすなど、十分時間をかけた馴致を推進する。また、飼料用米を給与した家畜から生産した畜産物について、脂肪酸組成の変化等が報告されていることから、このような特徴を踏まえつつ、飼料用米の利用が畜産物の品質向上や高付加価値化に繋がるよう利用拡大を推進する。農林水産省、都道府県、地域農業再生協議会が連携して畜産農家の需要と耕種農家の供給のマッチングを推進しており、需要者情報を公開している。
<関連情報>
農林水産省HP「飼料として使用する籾米への農薬使用について」(令和6年2月20日付け5畜産第 2444号)
農林水産省HP「稲発酵粗飼料用稲に係る農薬使用について」(PDF:404KB)
日本草地畜産種子協会HP「稲発酵粗飼料生産・給与技術マニュアル第7版」[外部リンク]
農研機構HP「米とワラの多収を目指して2017-飼料用米、稲発酵粗飼料用品種-」[外部リンク]
農研機構HP「飼料用米の生産・給与技術マニュアル〈2016年度版〉」[外部リンク]
農林水産省HP「飼料用米生産コスト低減マニュアル」(PDF:3,777KB)
分割版1(PDF : 2,500KB)分割版2(PDF : 2,490KB)分割版3(PDF : 1,994KB)
農林水産省HP「多収品種に取り組むに当たって-多収品種の栽培マニュアル-」(PDF:1,563KB)
農林水産省HP「稲発酵粗飼料(稲ホールクロップサイレージ)について」
農研機構HP「極短穂茎葉型品種を活用したイネホールクロップサイレージ生産体系標準作業手順書」[外部リンク]
農研機構HP「水田飼料作を基盤とする資源循環型牛乳・牛肉生産の手引き」[外部リンク]
(8)サイロ及び倉庫における飼料調製作業及び救護活動等にかかる安全確保
サイロ及び倉庫におけるサイレージ等飼料の貯蔵や調製作業に当たっては、調製材料の条件等によりNO2等有毒ガスが発生している場合や、密閉され酸素欠乏状態となっている場合があるため、事前に十分な換気を行うよう指導する。また、サイロ及び倉庫内で人が倒れた場合は、急いで入らずに人を呼んで、空気を入れ換えて命綱をつけて救助にあたるよう周知徹底する。
(9)経営・生産管理システム、ドローン等を用いた効率的な飼料作物の生産
飼料生産圃場の作付け計画や栽培履歴等の管理を行う経営・生産管理システム、圃場作業を支援するロボットトラクターや自動操舵システム、ドローンを活用した農薬散布や牧草の播種、家畜ふん堆肥等の有機質資材の肥効をみえる化するシステム等が開発されており、こうした技術を取り入れることで効率的な飼料生産の推進を図る。
<関連情報>
農林水産省HP「農業新技術_製品・サービス集」
1.経営・生産管理システム
2.ロボットトラクター
3.自動操舵システム
9.農業用ドローン・人工衛星(サービスを含む)・無人ヘリ
日本草地畜産種子協会HP「ドローンを活用したライグラス類播種・栽培技術について」[外部リンク]
農研機構HP「日本土壌インベントリー土壌管理アプリ集」[外部リンク]
お問合せ先
大臣官房政策課技術政策室
代表:03-3502-8111(内線3130)
ダイヤルイン:03-3502-3162