クワイは平安時代(へいあんじだい)に中国からわたってきました。水田のようなどろの中で育ち、地下にもぐったくき(ほふく茎)にできる、養分をたくわえて丸くなった部分を食べます。埼玉県の草加市(そうかし)、越谷市(こしがやし)周辺には湿気(しっけ)の多い土地が多く、古くからクワイの生産が盛んでしたが、栽培(さいばい)や収穫がむずかしいこともあり、最近は生産者が減ってきています。
クワイは大きな芽が出るので縁起(えんぎ)がよいとされ、お正月に食べるおせち料理には、クワイの煮物が入ります。
独特のほろ苦さとホクホクした食感があり、小さなクワイはそのまま油であげて、おやつや酒のつまみにもします。クワイを使ったまんじゅうやせんべい、酒も販売されています