乳牛のお母さん牛が出すお乳が、牛乳です。お母さん牛にたくさんエサをあげるとたくさんの牛乳が出るので、私たち人間も分けてもらっています。
乳牛は早起きです。乳牛を世話する酪農家は朝の5時くらいから牛舎(ぎゅうしゃ)に行き、牛たちにエサをあげてから乳しぼりをします。そのあと牛舎のそうじをしたり、牛たちのエサになる牧草やトウモロコシを育てたりします。夕方にも朝と同じように、エサやりと乳しぼりをします。子牛が生まれるときは寝るひまもないくらいいそがしくなります。
牛は草を食べます。でもどうして、食べた草が牛乳になるのでしょう。その秘密は牛の胃にあります。人間の胃は1つしかありませんが、牛には4つの胃があります。牛はいちど食べて胃に入った草を、また口に戻してかみ直します。そうすることで、食べた草はどんどん小さくやわらかくなります。牛の胃の中には小さな生き物(微生物=びせいぶつ)が住んでいて、牛がかみ直した草を分解して栄養にします。その栄養を使って、牛のからだの中で牛乳が作られるのです。